答えはひとつじゃない。人生は色とりどり。それぞれ好きな色があっていい~『ローマの教室で~我らの佳き日々~』

教師もまた、未完成の存在
生徒との交流で成長していく

ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主要部門を総なめにした『もうひとつの世界』(98)、ヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞と女優賞のW受賞を果たした『ぼくの瞳の光』(01)のジュゼッペ・ピッチョーニ監督の最新作。ローマの高校を舞台に、3人のタイプの異なる教師が、それぞれにこれまでの価値観や人生を変える生徒と出会う様を描いたヒューマンドラマ。

主演の校長役に、『もうひとつの世界』(98)『ローマ法王の休日』(12)『はじまりは5つ星ホテルから』(13)など、イタリアを代表する女優マルゲリータ・ブイ。新人教師には、『あしたのパスタはアルデンテ』(10)『ローマでアモーレ』(12)など活躍目覚ましい人気俳優
リッカルド・スカマルチョが、また、『夜よ、こんにちは』(02)『眠れる美女』(12)などのベテラン俳優、ロベルト・エルリツカが頑固な老教師を演じ存在感を示している。

人生は笑い、ため息、涙、微笑みの連続……。人生には色々あるけれど、その生き方に答えなんてない。それぞれが懸命に、真摯に生きる姿は輝きを放つ。

答えはひとつじゃない。人生は色とりどり
それぞれ好きな色があっていい

ローマの公立高校で校長をつとめるジュリアーナは、「教育は学校の中だけでいい」というクールな考えの持ち主。だが、なりゆきから親に見捨てられた男性生徒の面倒をみることになる。

一方、生徒に意欲を沸かせようと熱血ぶりを発揮する国語の臨時教員ジョヴァンニは、ずる休みを繰り返す女生徒に振り回されていた。
教育への情熱を失った美術史の老教師フィオリートは、かつての教え子と再会する。それぞれの生徒たちとの交流によって、3 人の人生にある変化が訪れる。

『ローマの教室で~我らの佳き日々~』
8月23日(土)岩波ホールほか全国順次公開

監督・脚本:ジュゼッペ・ピッチョーニ
出演:マルゲリータ・ブイ
リッカルド・スカマルチョ
ロベルト・エルリツカ
2012年/イタリア/イタリア語/101分/デジタル/シネスコ/原題:Il rosso e il blu
原案:マルコ・ロドリ著『赤と青』(原題)夏、晶文社刊行予定
字幕翻訳:岡本太郎
配給・宣伝:クレストインターナショナル
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