【魂のQOLを向上させよう !】PART2~言葉~

魂の質を上げるための、ヒントがこちらにあります

魂のQuality Of Life(生の質)向上のためのスキルをお伝えするこのシリーズ。
今回は「言葉」についてです。
時節がら、日常に言葉が入り込んでくる時期なのですが、皆様はそのことにお気づきでしょうか? 年末の流行語大賞清水寺の今年の漢字。メディアやソーシャルネットなどを通じて、いつも以上に言葉が身近に溢れています。そんなとき、知っておいて頂きたいのが、言葉の効用について。

ことばは「詞」とも記すことをご存知ですか? 歌詞や祝詞(のりと)などにも使われるように、一般的には特別な使い方をするときに用います。わたしが名乗っている「通詞(つうじ)」も昔は幕府の公式な通訳のことを指したのだとか。つまり、言葉は形や使い方次第で特別な働きをするものだということ。祝詞などの用途は、まさにこれですね。

少し横道に逸れますが、「呪(しゅ)」という漢字があります。「のろい」と読まれることが多いですが、実はこの字は「まじない」とも読むのです。つまり、のろいもまじないも作用は同じ。そこにどのようなイメージや意思を載せるかによって働きが変わってくる。言葉を「詞」というスタンスで使うとき、その内側では似たような働きが起こるのです。

本当にそうなったら困ることは、冗談でも口に出してはいけないこれは、わたしがクライアントの皆様に常々お伝えしていることです。なぜなら、それは自分で自分に呪いをかけていることに他ならないから。同じように、口にも出せないような夢は永遠に叶わないよ、ともお伝えしています。「わたし、結婚できるでしょうか」と言ったとたんに、結婚は遠のくでしょう。反対に「わたし結婚したいのですけど、いつできますか?」と言えば、結婚を引き寄せることが可能になります。

言葉は鎖。あなたがいまこの瞬間、口に出した言葉の鎖はあなたを縛り、他人を縛り、愛しい人を縛り、その縛られた鎖の中で日常を作っていきます。「わたしのことを愛していないの?」と彼を責め続ければ、彼はやがてあなたを愛さなくなるでしょう。「わたしなんて、誰からも愛されない」と言い続ければ、やがて孤独になるでしょう。不幸な未来を作りたければ、どうぞ、そのマントラ(呪文)を唱え続けてください。でも、本当に欲しいものが幸せであるなら、いますぐやめるべきです。

「そんなこと、難しすぎて無理」という方には、次の方法をお薦めします。恐れていることと反対のことを唱えてください。孤独が怖いなら「わたしは人に恵まれる」と唱えましょう。誰からも愛されない気がするなら「愛してくれる人は、きっといる」と唱える。不安は幻想です。幻想を口にし、その鎖で現実を作り、みすみす不幸になるなんて馬鹿げている。未来は粒子の塊であり、とても不確定なもの。そこに力を与え、形を作っていく最初の一歩が、皆様が口にする詞の存在。そのことを、知っておいてほしいと思います。