太古の叡智から学び、科学で検証するホリスティックライフ 〜カラダ宇宙の静かなネットワークー筋膜No.1

“カラダ”のためになるマッサージのお話です!

 マッサージが効果的な理由を知って、上手につき合いましょう 

12月になりました。街はクリスマスのデコレーションやイルミネーションが華やかで、心浮き立つ季節です。また年末は、お師匠さんも走る「師走」。なんだか忙しくて、時間が過ぎるのが速いこと!!忙しいという字は「心を亡くす」と書きますが、本当にそんな感じです。
今回から私の専門であるマッサージのお話をしたいと思います。

ところで「マッサージ」って何でしょう?皆さんはどんな時にマッサージに行かれますか?

肩・首や背中・腰が張って痛くてしかたない。ストレスが取れない。カラダがバリバリ!!。事故によるムチウチなどの症状を抱えている。むくみが取れない、、、などなど、、、。私のスタジオでは、皆さんがいろいろな症状を訴えます。これらの緩和が私の仕事ですが、多くの方に「マッサージって何?」と問うと「コリをほぐすこと」というお答えをされます。もちろんそれは正しいのですが、マッサージをすることで、何がカラダに起こって、コリが改善されていくのでしょうか?

まず、マッサージ、基本の「き」とは。。。
1.循環が整う
2.自然治癒力が上がる

そして、この基本からご紹介します。
■筋拘縮の予防と改善
■筋・筋膜の緊張の緩和・ 疼痛の緩和、調整
■体液の循環の改善・活性化による免疫機能の向上・新陳代謝の向上
■心肺機能の改善
■神経系(自律神経、脳脊髄神経)の協調を促す
■心理的効果(リラクゼーション)
■ADL(日常生活動作)または、QOL(生活の質)の向上

が期待できます。こうした基本がわかってくると、マッサージによる心身へのいろいろな効果(たとえばコリが解消)も、ご理解いただけることと思います。

世界中にいろいろなマッサージ法があります。マッサージの歴史は、中国、インド、日本、韓国、エジプト、古代ローマ、ギリシャ、そしてメソポタミアなど多くの古代文明の遺産の中に、その足跡を見つけることが出来ます。時代を経るとともに、各地方でそれぞれ発達をしてきました。

好奇心旺盛な私なので、各種マッサージを受けてみるのが好きですが、

「マッサージの基本のき=循環をあげ自然治癒力をあげる」という目的は、概ね含まれていることを体感してきました。

たくさんの様式の中、私自身は、主に筋膜(英語でfascia)に働きかけて体液循環の改善をめざし、心身の状態を総合的に改善して健康を取り戻していくスタイルを中心に施術を行っています。皆さんは「筋膜」という言葉をご存知でしたでしょうか? 実は、最初、言葉自体をご存じなかった方が多いです。

「筋膜」とは頭のてっぺんからつま先まで、立体的な3次元のネットのように、すみずみまでネットワークして連続している結合組織。重要な組織なのに知名度が低い、でも働きかければ答えてくれる素直な筋膜についてご紹介してゆきたいと思います。静かなたたずまいが美しい存在です。

12月は楽しい反面忙しく、ストレス・疲労が溜まってくる時期。「忙=心を亡くす」な状態になりやすいかもしれませんね。寒くても、なるべく外を歩くように努力している中、淡い冬の優しい光の中に、スピリットのささやきが聞こえた気がし、心を取り戻しました。

みなさんも、心身の状態に気を配りつつ、素敵な冬をおすごしくださいね。