心理セラピストが語る!「GIVE&TAKE」とは?

心理セラピストが語る!「GIVE&TAKE」とは?

今回は、当たり前ではありますがあまり考えた事のないであろうお話をします。ずばり「GIVE&TAKE」のお話です。僕たちは日頃、与え、そして与えられ、そんなやりとりを繰り返しながら生活しています。改めて、この概念について一緒に考える事で生活の質(QOL)をどんどん高めて行きましょう。

GIVE&TAKE

まずは「GIVE&TAKE」という言葉を考えてみましょう。これらはGIVEとTAKEで1セットで考えられています。「与え、得る」という意味ですよね。これをもう少し考えてみましょう。「与えるから、得ることができる」と言うのが暗黙の価値観ではあると思います。しかし、これは必ずしも「1:1」の関係では無いということが重要です。

たとえば買いものをする時は100円の商品を買う時、100円を支払って成立します。例え話なので消費税の事は考えないでくださいね。これが貨幣経済の考え方ですよね。

では善意という概念で考えてみたらどうなるでしょうか。たとえばバスの中でお年寄りに席を譲ったらどうでしょう。これはGIVEの精神ですよね。では必ずしも「1:1」の対価(お金に限らず報酬全般)が得られるかと言うと、決してそんな事はありません。そもそも善意とは代償を求めて行うものではないからです。席を譲った相手に満面の笑顔でお礼を言われて感謝されたら、席を譲った甲斐もあるというか、プラスの感情を得られますよね。この感情は、相手の反応も関係ありますし、自分の気持ちの在り方も大きく関係します。したがって「善意1:満足度(報酬)1」とは限らないのです。席を譲った方も譲られた方も嬉しければ「1:たくさん」になるのです。周囲にいた人たちも良い気分にあれば、1つのGIVEは何倍ものプラスの結果をTAKE生み出すことが出来ます。逆に「ワシは年寄りじゃない!」と逆切れされたらマイナスの結果になってしまいます。性格の悪い人が相手だったら「偽善者め!」とイヤミの1つも返ってくるかもしれません。もちろん、そんな人がいない事を信じていますが…。という具合に「GIVE:TAKE」は「1:1」とは限らないというお話でした。

ちなみに、善意だけのことではありませんが、GIVEはTAKEを求めなければならないというわけではありません。GIVEだけでも与える側がそれで良ければそれで良いのです。

GIVEにTAKEが必ずついてくるとはあまり考えない方が良いかもしれません。TAKEばかり見ているとGIVEの精神が摩耗してしまって「●●してあげたのに!」という具合に恩着せがましい人間になってしまうからです。こういう人は、まず友達はできませんし、嫌われます。もちろん世の中には図々しい人もいますし、悪人もいます。恩を仇で返してくれる人もいます。それは、普段からの人間観察能力が大事になってくる問題かもしれません。GIVE&TAKEに「絶対」は期待しない方が良いです。

もしかしたらTAKEまでに時差がある場合もあるかもしれません。一見すると「●●してあげたのに何もしてくれないなんて!」と思っていても、本当にピンチの時に全力で助けて貰えるかもしれません。でも、初めからTAKEだけを重視するような人だったり恩着せがましかったりする人は、嫌われますのでピンチの時に助けて貰える可能性は一気に下がってしまいます。

ただ、これは決して保険をかけて日頃からGIVEの精神で生きなさいと言っているわけではありません。心の内側からGIVEの精神が湧きあがって来るような、そんな生き方の方が、さわやかではないかというお話です。

TAKEに罪悪感を持っている人

GIVEの精神はとても大切です。同様にTAKEの精神もものすごく大切です。「自分は幸せにはなれない」と思っている方(?)の中に多いのですが、案外TAKEを拒否してしまっている方がいるようです。

単に謙虚なだけでしたらそれほど問題ありませんが、「自分のような価値のない人間がTAKE(リターン)なんて申し訳なくて…」と思ってしまうのは少々危険です。いわゆる自己評価が低い人です。傲慢の方が問題アリですが、世の中はGIVEだけでは成立しないのも事実です。謙虚な気持ちはとても大切ですが、TAKEを怖がらなくても大丈夫です。

たとえば自己評価が低いと、お仕事でも自分を安売りしてしまって損をしている可能性があります。「そんなに貰えません!」と思わずに、受け取る事もまた大切なのです。ブラック会社は裏があるかもしませんので警戒が必要ですが、そうでなければ堂々と自分を売り込んで、自分なりに無理のない範囲で頑張れば良いのです。

お仕事に限らず、たくさんTAKEを得たらそれを申し訳ないと思ったり、そこで終わりにしてしまうのではなく、それを糧によりGIVEのエネルギー源にして、どんどんGIVEやTAKEを循環させて下さい。

もし、TAKEに恐怖心や罪悪感が強い方は怖がらずにカウンセリングを受けてみても良いかもしれません。

くれくれ星人

『くれくれ星人』というのはもちろん造語ですが、簡単に言うと自分さえ良ければ良い人の事です。「誰かに何かを与えるなんて、とんでもない!どちらかというと利用出来るモノはなんでも利用して自分は何もせずに使えるモノはどんどん使い、貰えるモノはどんどん貰う!誰がどうなろうと知った事じゃない!」というタイプの総称だと思って下さい。

TAKEに罪悪感を持つタイプとは真逆でGIVEをしたら損だと思ってる人って案外少なくありません。たとえば、自分は収益があるのに自分以外の人には「ボランティア(無料)で××しませんか?」と平然と言って来るタイプです。ボアンティアという言葉を使えば、無償で人を労働させることができると本気で信じている人がいるのです。

他にも「△△を手伝ってくれない?」など、自分の通したい欲求だけひたすらして来て、相手のお願いはあの手この手と拒否して来るタイプも同類です。

くれくれ星人は罪悪感が無いのでとても厄介です。イラストレーターに絵を描かせてギャラを支払わない。音楽家に演奏させてギャラを払わない。カウンセラーに一方的に悩み相談して来てセッションは絶対に申し込まない。信じられない話ですが、今まで、このような人をたくさん見て来ました。

くれくれ星人が何屋さんなのかは知りませんが、自分の商品やサービスを無償で提供して欲しいと言われたらどういう気持ちになるのか疑問です。

この手のタイプに遭遇したら、とにかく気付いた段階で早急に縁を切って徹底して逃げる事です。「冷たいヤツだ!」など、酷いことを言って来るかもしれませんが、相手にしてはいけません。相手の術中にハマったら抜けられなくなります。

GIVEする時には恩を売ろうとしない。TAKEは素直に受け取って良い。GIVEの精神をを自分のためだけに利用してやろうと求めて来る人に出会ったら逃げる。どうでも良さそうな事と思うかもしれませんが、結構大事です。

それはそうと、僕たちは自分たち自身を勝手に生きているように思いますが、実は生かされているということは忘れないでください。生かされている事そものが、実はTAKEだったりする…ということも覚えておくと良いかもしれません。