アンガーマネジメントVol.43 ~ 『◯◯ハラ』に過剰反応し過ぎじゃない?~

アンガーマネジメントVol.43 ~ 『◯◯ハラ』に過剰反応し過ぎじゃない?~

ハラスメントに当たる言葉とは

セクハラ、パワハラ、マタハラ、家事ハラetc……。
「ハラ」は日本語だと軽い響きで、何にでもくっつけたくなりますよね。もちろん、性的な嫌がらせや違法な暴力行為は社会で許されるべきではありません。

ただ、何でもかんでも「それって◯◯ハラじゃない!?」と目くじらたてるのはどうかと思うんです。

例えば美しい女性に向けて「キレイですね」というのをセクハラと取る人もいます。

現在米国で賛否両論巻き起こっている動画がこちらです。

http://youtu.be/b1XGPvbWn0A

この動画では、「黒いTシャツを着た女優さんがNYの街を歩いている最中に、どんなハラスメントと取れる言動をされるのか」というのをシェアするために作成されたそうです。

前に歩くスタッフのリュックに隠しカメラをセットし、周りの人達の反応を伺いました。

すると「ウィンクやヒュ〜ッという口笛を除いて、10時間で100以上の『ハラスメント』に当たる言葉を投げかけられた」そうです。
実際「これはちょっとねー」というケースもチラホラあるのですが、「こんなのもセクハラなの!?」と女性の私でさえ思ってしまうケースもありました。

例えば「Hey, what’s up(元気?)」「Hey beautiful(よぉ、そこのキレイな人)」「How are you this morning(元気?)」「Have a nice evening(良い夜を)」などなど。

私が19才の頃、カリフォルニアのサンタバーバラというとても素敵な街に一月ほど滞在していた時のこと。そこでは、見ず知らずの人にも道で挨拶する雰囲気がありました。

どこかのおじいちゃんが「Good morning beautiful lady, have a nice day(きれいなお嬢ちゃん、おはよう。今日も良い一日を) 」と挨拶してくれ、こちらもすごく嬉しくなりましたし、上記のような言葉も何回かかけられましたが、別に嫌だと感じる事はありませんでした。
そんな時は「Thank you!」と軽く返事をしておけば、何も問題なかったのです。

地域の特色の違いもあるのでしょうが、「beautifulなナントカさん」というのは、「今日は寒いですね」「天気いいですね」のニュアンスに近く、額面通りに受け取るのではなく、女性の前に付ける冠詞みたいに捉えた方がいい場合もあります。

行き過ぎた言葉は確かに問題ですが、今回のように普通の挨拶までもハラスメントにカウントする必要はナンセンスだ、と私は感じています。

余白が大事

なんでも「余白」を残す事はすごく大事なんです。これもダメ!あれもダメ!許せない!と思って生活するのは、逆に自分の首を絞めてしまいます。ハンドルだって「遊び」の部分があるから、車も自由に動かせる訳でしょう?

今回の動画作者は、公開する事で「ストリート・ハラスメント」を終わらせたいと思っているそうです。
作者が望むような結果になるのが、果たして住みやすい社会とイコールになるのでしょうか。

世の中を○か×か、白か黒かの二元論で見るのではなく、グレーな部分もたくさんあるよね、と余裕をもって構える人が増えた方が、いい世の中になると思うのですが、どうでしょう。