太古の叡智から学び、科学で検証するホリスティックライフ~ナチュラル派の街シアトルより

初めまして。米国ワシントン州シアトルでクリニカル・マッサージセラピストをしております、ローレンス久美子です。
ホリスティックなライフスタイルを実践する人の多いノースウエスト(米北西部)から、コラムをお届けすることになりました。
どうぞよろしくお願いします。

最近の米国では、クリニカル・マッサージという分野がどんどん活躍する場を広げています。たとえば総合病院の産科、ガン科、終末医療病棟などで、患者さんたちのクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を上げるためにマッサージが取り入れられたり、大企業が福利厚生の一環として、会社内に専門のセラピストを常駐させるなど、実社会でマッサージなどの代替医療が見直される場面が増えてきています。
上質のウエルネス(心身の健康)を得ること、本来のホリスティック(全体の、包括的な)な在り方を取り戻すこと、、、。人間の何千年という歴史の中には、試行錯誤を繰り返しながら確立してきた「ホリスティック」な知識や方法があったはずですが、近代あたりから、文明科学一辺倒の時代が訪れ、太古からの昔の知恵をなんとなく軽んじていた一時期があったのは確かですね。でも、最近になり、本来の在り方を深く見つめることの大切さに、再び目覚める時代になってきていると感じます。
太古からの知恵も、近代の文明科学も、人間が試行錯誤を経て得てきた貴重な財産だと思います。その両方の財産を無駄にさせることなく融合して、もっとたくさんの人がその知識を共有でき、心身を健康にしていけるのは素敵なことです。民間療法を科学で検証し、研究に裏づけされた理論を作ることもどんどん研究が進んでいる、革新的な時代になりました。

私の専門であるクリニカルマッサージの分野のことをご紹介するのはもちろんですが、各種の代替医療が最新のメディカル現場で使われている様子、オーガニックな生活、エコ事情、また私の愛する美しいノースウエストの自然などをレポートさせていただきたいと思います。

私は、子供の頃から体育が大好きな子で、剣道部をへて、ヨガやエアロビクス、ダンス、マラソンなど楽しんできました。同時に、オーガニックの食や、いろいろな代替医療・自然療法など、新しいものに出会って、体験したり知識を得たりることがずっと好きでした。
別の職業をしたり、子育てをしたりという年月もあったのですが、それが「廻り道」だったわけでなく、今セラピストになり、自分のやってきたことのそれぞれのピースは、ジグソーパズルのようだったと感じます。絵や写真などのアートも趣味として続けてきたピースだし、今、セラピストの職さえも、ピースのひとつとしてぴったりはまり、、私のライフスタイルの絵が完成して行くような幸せを感じています。
このたび、ご縁をいただき、このコラムを書かせていただけることに感謝します。これからもどうぞよろしくお願いします。