「リーダーに求められるもの」チョプラ博士インタビュー「ウェルビーイングな生き方」PART3

ディーパック・チョプラ博士来日インタビュー

医学博士で、ウェルビーイング分野における世界的権威。75冊を越える著書の発行部数は世界で2000万部を越え、マイケル・ジャクソン、レディー・ガガ、ミランダ・カーなど多くのハリウッドセレブ、世界各国の要人がメンターと仰ぐディーパック・チョプラ博士。世界でもっとも影響力のあるスピリチュアルリーダーのTOP5に例年ランクインする博士に、TRINITYがインタビューさせて頂きました。

ウェルビーイング=
より良い存在である事・より良い生き方とは?

— 博士が提唱されている「ウェルビーイング」とは、具体的に何が満たされている状態でしょうか?

私が提唱する「ウェルビーイング」は、単に身体的・精神的に健康である、という状態だけではありません。例えばコミュニティー(地域)としての健全さ、というのも含まれます。「地域における健全性」には、治安、病院に行くまでどれくらい時間がかかるかといった福祉医療面もあります。

それだけでなく、収入・金融面での健全さ、キャリア面での健全さ、社会面での健全さ、感情面での健全さ、といった要素も含まれます。

このようにウェルビーイングの領域は広いのですが、健康面でのウェルビーイングは最も大切です。良い睡眠を取り、上手にストレスをマネジメントし、運動をする。他にはヨガや瞑想をするのも良いでしょう。

食べ物は、文化によって、良いもの・悪いものの定義が異なるかもしれません。個人的には、菜食ベースの食生活がより健康的だと思いますが、もし菜食主義ではない文化で生まれ育った方が無理矢理ベジタリアンになり、それでストレスを抱えてしまうようでは本末転倒です。「野菜中心の食事が好き!菜食主義の生活が楽しい!」という人だけ、菜食主義を実践すれば良いと思います。

一般的な事ですが、工場で生産された加工食品などには、様々な化学物質、抗生物質、殺菌剤、殺虫剤、遺伝子組み換え食品が入っているケースが多いので、体のエコロジーに悪影響を及ぼします。一番良いのは、畑から直接運ばれた産直食品ですね。

以上まとめると、「ウェルビーイング」にはとても広い領域が含まれますが、 この概念を持つ事こそ、個人・地域・国レベルにおいて、未来を決定する上で最も大切な役割を果たすのです。

~続く~

■ディーパック・チョプラ オフィシャルWEBサイト
http://www.chopra.jp

Photo:Tomoko Tominaga

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