田中温先生インタビュー「先生に聞きたい婦人科系のプチ疑問集(1)」

田中温先生インタビュー「不妊治療の名ドクターが教える! 知っておきたい高齢出産&卵子老化の実情!PART.4

TRINITY Vol.50の「専門医が教える健康生活のオキテQ&A」企画のなかでご紹介した、田中先生にお答えいただいた女性が気になる卵巣年齢や婦人科系のお悩みに、本誌では伝えきれなかった内容までTRINITY WEBでは余すことなく5回シリーズでお届けします。

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はじめに、「1回の治療で妊娠率を上げることが目標」と語るセントマザー産婦人科医院院長の田中温先生は、1985年に日本初のギフト法による男児誕生を成功させた、不妊治療の世界的名医です。癒しフェアの講演・相談会でも、毎回、不妊の原因、効果的な治療法、最新治療といった医学的なお話のほか、食生活やストレスの問題など、妊娠しやすくなるために日常生活でできることもご紹介くださっています。そんな幅広い問題に親身に相談にのってくださる田中先生に、高齢出産からお医者様には聞きづらい婦人科系のプチ疑問点まで、色々とお話しを伺ってきました。

知っておきたい! 婦人科系の疑問点を一挙解決

――まず、子宮の健康のために最適な入浴温度はありますか?

人によって違いますが、自分が快適だと感じる温度で良いと思いますよ。普通は42℃くらいだと思います。入浴するとストレスが取れてリラックスするものだから、精神的にもとても良いです。入浴は女性ホルモンの分泌にも良いから、自分の好みの温度にしてゆっくり入ってください。

――タンポンを使うのは身体に負担をかけますか?

負担にはなりません。ただタンポンを長時間使っていると炎症を起こすことがありますが、抜き忘れないようにすれば大丈夫です。

――結婚前に頻繁に異性と性交渉をすることは何か影響がありますか?

その場合は、不特定多数の異性との性交渉は控えた方が良いです。なぜならクラミジアや梅毒などの性感染症の率が高くなり、その感染症が不妊症に繋がっていくからです。性交渉するならば、コンドームを使って自分を守ることが大事です。さらに、基礎体温を付けて排卵日を知っておくことも大切です。

――おりものから健康状態をチェックすることはできますか?

一般的には排卵日が近くなると、おりものが増えます。ただ、おりものが多いからといって、問題があるとは一概には言えません。

健康な女性は排卵前後におりものが増えますが、これは正常なことです。ただしこの時のおりものは、透明で白色であることが大切です。イヤな臭いがしたり黄色や黄緑色のおりものが付いた場合は感染を起こしているから、病院に行って治療した方が良いです。

また、年を取ってくると女性ホルモンが減るのでおりものも減ります。だから閉経すると、おりものはほとんど出てこなくなります。

~次回は「先生に聞きたい婦人科系のプチ疑問集(2)」をご紹介します。お楽しみに!~

<information>
田中先生が、9月開催「健康生活フェア」にご出演決定!
無料講演会・無料個別相談会を開催します!

<無料講演>
【日時】9/21(日)12:00~13:00
【場所】パシフィコ横浜 本会場(展示会場内)第4講演会場

<無料相談会>
田中温先生に直接相談ができます。
日程はすべて9/21(日)

詳しくはコチラ>>健康生活フェア
http://www.healthylifefair.net/2014_yokohama/archives/guest/tanakaatsushi

<プロフィール>

田中温

セントマザー産婦人科医院院長
1976年順天堂大学医学部卒業、同大学医学部産婦人科、越谷市立病院産婦人科医長を経て、90 年福岡県北九州市にセントマザー産婦人科医院を開業。
85年日本初のギフト法による児誕生に成功。現在は良い卵を育てる方法の検討や精子細胞を用い顕微授精に力を注ぎ、日々の診療にあたっている。
不妊症治療のゴールは妊娠ではなく出産であると考え、お産に関するサポート体制はもちろんのこと、アロマセラピー、漢方、遠赤外線医療など、身体に負担の少ない代替療法も多く取り入れている。

■セントマザー産婦人科医院
http://www.stmother.com/index.html

TRINITY Vol.50は現在書店にて好評発売中です。P34に先生のインタビューが掲載されております。そちらも合わせてご参照ください。

■TRINITY Vol.50 詳細はこちら
https://www.el-aura.com/20140324001-2/