田中温先生インタビュー「卵巣の健康状態を見極めるコツ」

田中温先生 「知っておきたい高齢出産&卵子老化の実情」PART.2

TRINITY Vol.50の「専門医が教える健康生活のオキテQ&A」企画のなかでご紹介した、田中先生にお答えいただいた女性が気になる卵巣年齢や婦人科系のお悩みに、本誌では伝えきれなかった内容までTRINITY WEBでは余すことなく5回シリーズでお届けします。

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はじめに、「1回の治療で妊娠率を上げることが目標」と語るセントマザー産婦人科医院院長の田中温先生は、1985年に日本初のギフト法による男児誕生を成功させた、不妊治療の世界的名医です。癒しフェアの講演・相談会でも、毎回、不妊の原因、効果的な治療法、最新治療といった医学的なお話のほか、食生活やストレスの問題など、妊娠しやすくなるために日常生活でできることもご紹介くださっています。そんな幅広い問題に親身に相談にのってくださる田中先生に、高齢出産からお医者様には聞きづらい婦人科系のプチ疑問点まで、色々とお話しを伺ってきました。

卵巣機能の低下で起こる“男化現象”で濃いヒゲが生える!?

――出産をしていない女性と出産した女性の場合、それぞれ気を付けたい病気があったら教えてください。

経産婦が気を付ける病気は特にありませんが、妊娠出産をしていない場合はあります。未婚のままの女性、修道女とか尼さんなどには卵巣ガンの発生は高いです。また、月経不順の方の場合もやはり卵巣がんの発生が高いと思います。

女性の機能というのは、妊娠出産することである程度の女性の機能が完成するものもあるので、なるべく妊娠出産を心掛けることが大切です。あとは、子宮ガン検診や卵巣ガン検診、乳がん検診といったがん検診は受けた方が良いですね。

出産をしている女性というのは卵巣の機能が正常だけど、妊娠出産してない人は妊娠出産できない状態という理由が含まれています。それは卵巣機能というのも含まれるから、基礎体温を付けるというのは、高校生くらいから習慣づけて欲しいと思います。

――卵巣の健康状態は身体のサインから読みとれるものですか?

排卵障害があると、女性ホルモンがちゃんと出てこない代わりに男性ホルモンが沢山出てきます。そうすると、肌荒れが増えたりニキビや吹き出物が出るだけではなく、濃いヒゲが生えてくるという、女性にとってお肌の敵である「男化現象」という症状が出てきます。

卵巣の機能と肌の状態というのは密接な関係があるので、このように肌を通じてサインが送られてくることがあります。そうならない為には、やはり規則正しい食生活と適度な運動が大切ということ、そして楽しい毎日を過ごすことです。これらの事は、卵巣や子宮に限定せずに、体全体のためにとても大切なことであり、日々の生活の中で体を整えていくことが一番良いです。人生に目的を持って前向きに生きていくと、全てが良くなりますよ。

~次回は「卵巣年齢を若く保つとっておきの秘策!」をご紹介します。お楽しみに!~

<information>
田中先生が、9月開催「健康生活フェア」にご出演決定!
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<無料講演>
【日時】9/21(日)12:00~13:00
【場所】パシフィコ横浜 本会場(展示会場内)第4講演会場

<無料相談会>
田中温先生に直接相談ができます。
日程はすべて9/21(日)

詳しくはコチラ>>健康生活フェア
http://www.healthylifefair.net/2014_yokohama/archives/guest/tanakaatsushi

<プロフィール>

田中温

セントマザー産婦人科医院院長
1976年順天堂大学医学部卒業、同大学医学部産婦人科、越谷市立病院産婦人科医長を経て、90 年福岡県北九州市にセントマザー産婦人科医院を開業。
85年日本初のギフト法による児誕生に成功。現在は良い卵を育てる方法の検討や精子細胞を用い顕微授精に力を注ぎ、日々の診療にあたっている。
不妊症治療のゴールは妊娠ではなく出産であると考え、お産に関するサポート体制はもちろんのこと、アロマセラピー、漢方、遠赤外線医療など、身体に負担の少ない代替療法も多く取り入れている。

■セントマザー産婦人科医院
http://www.stmother.com/index.html

TRINITY Vol.50は現在書店にて好評発売中です。P34に先生のインタビューが掲載されております。そちらも合わせてご参照ください。

■TRINITY Vol.50 詳細はこちら
https://www.el-aura.com/20140324001-2/