心理セラピストが語る!『尋ね人』に隠された罠とは?~心理学の悪用~

心理セラピストが語る!『尋ね人』に隠された罠とは?~心理学の悪用~

SNSをやっていると、時々見かけるモノがあります。それは『尋ね人』に関する投稿です。行方不明で探されている人の事ですね。
時々『訪ね人』という言葉を使っている方もいますが、それだと『訪問者』のような意味合いになってしまうので、お客さんみたいですよね。
『尋ね人』でも『訪ね人』でもない表現だと『探しています!』というものも比較的多い気がします。なんにせよ、それだけ行方不明者が多いという事ですよね。

統計を取って調べたわけではないので正確な事はわかりませんが、行方不明者は昔も多かったのではないかと思います。ただ、インターネットの普及によって情報拡散が簡単になったので、『尋ね人』に関する投稿も必然的に増えたと考えられます。
行方不明者が出た場合、普通は警察に相談すると思います。警察だけでは発見が遅れてしまうので、個人でSNSに『尋ね人』の投稿をする人も少なくないと思います。ただ、その際は独自の判断だけで『尋ね人』の投稿をする前に、警察と相談した方が良いです。

僕たちの多くは『尋ね人』の投稿を発見すると善意でシェアしたくなると思います。実際、僕も内容にもよりますが『尋ね人』関係の投稿は比較的シェアしています。
当たり前ですよね。自分の家族や友達、同僚が行方不明になってしまったら、何らかの事件に巻き込まれてしまったのではないか。何らかの事故に巻き込まれて帰れなくなってしまったのではないかと心配になりますものね。
ただ、そこには大きな落とし穴があるのです。『尋ね人』というと、無意識的に「早く帰りたがっている人」と思ってしまうという事です。

中には、その点を突いて心理学(人間の心)を悪用する人も紛れている可能性があるという事意識する事も大切です。人間を疑って生きるのはあまり良い事ではありませんが、世の中には危険がたくさん潜んでいる事も事実です。
念のため、『尋ね人』に関してシェアする前に気にした方が良い事をいくつか挙げておきます。

1.探しているのは本当に行方不明者を心配しているから?

もし『探している人』が悪意ある人だったらどうでしょう。どういう事かというと『探している人』が良い人とは限らないという事です。
たとえば探している人がストーカーだったらどうでしょうか。『尋ね人』は意図的に姿をくらましている可能性もありますよね。
「だったら逃げないで警察に相談すれば良いじゃないですか。それができないという事はその人にもやましい事があるんじゃないの?」と思う人もいると思います。しかし現実には警察に相談したにもかかわらず不幸な結末になってしまった方もたくさんいますよね。
一生懸命身を守るために逃げているのに、発見されて居場所をストーカーに報告されてしまったら「見つかって良かったですね!」では済まされない事になってしまう可能性もあるのです。

2.『尋ね人』に書かれた内容は簡単に信用して良いの?

尋ね人の条件が意図的に変えられていたらどうでしょうか。いわゆる『情報操作』というものです。「本当は見つかって欲しくない」と思っている人も潜んでいるかもしれません。誰かが『尋ね人』を広めてしまったため、その情報の拡散を止めるより『滅茶苦茶な情報』も流した方が、捜査を混乱させることができます。
そんな事ばかり言っていると「じゃあ、『尋ね人』の情報はシェアせず、スル―した方が良いんですか?」と思う人もいると思います。次は、そういう方のための考え方を提案しておきます。

3.連絡先を確認する

『尋ね人』は当然、連絡先が書かれています。書かれていなければ何処に連絡して良いのかわからないので意味をなしません。仮に『尋ね人』に関する情報を提供したいとして、悪意のある人に情報を教えてしまっては折角の善意が台無しになってしまいます。
そこで本当に連絡をして良いかどうかを簡単に判断するためにはどうしたら良いかというと『警察』の連絡先が書かれているかどうかが重要になって来ます。
探している本人は自分の携帯番号等を書いてある事もあると思いますが、情報提供する際は『警察』が良いです。もし警察の連絡先が書かれていなかった場合は、情報発信者に「管轄の警察署は何処ですか?」と聞いてみるのも良いかもしれません。しかし、それはそれで情報提供者にリスクが高ので、あまりオススメは出来ません。
『尋ね人』をシェアする際は、「情報をお持ちの方は『警察』に連絡を入れてあげて下さい」と追記しておく事をお勧めします。

4.情報発信者は誰?

情報が拡散されると、都市伝説のように話がどんどん曖昧になって来る可能性が高いです。何処かで情報が書き換えられてしまっている可能性も考慮して、必ず情報ソースを確認した方が良いです。万一、何処かで情報操作が行われていた場合、情報拡散ルートが追跡しやすい方が事件性は低くなりますし正確な情報が伝わりやすいです。

5.既に発見されてるんですけど…

時々、既に発見されているのに関わらず『尋ね人』がどんどん拡散されている場合があります。そうなってしまうと、スパム(迷惑)行為になってしまいます。『尋ね人』の投稿をシェアする時は、発見情報を入手したら、自分の投稿先、情報入手元等に『尋ね人は発見されました』など、わかりやすく伝えるようにしてください。
人間は善意も悪意も持っています。中には善意を利用する悪人も潜んでいます。場合によっては折角の善意が迷惑になってしまう事もあります。しかし、折角の善意なので出来れば、プラスの結果をもたらして欲しいものです。だからこそ、『尋ね人』情報をシェアする際は、若干手間はかかりますが、ホンの少しの警戒心とアフターフォローをお願いします。

何らかの事情で行方不明になってしまった方々が、無事に安全なところに保護されますように。