アンガーマネジメントVol.37 ~ 言葉を味方に付ける ~

アンガーマネジメントVol.37 ~ 言葉を味方に付ける ~

アンガーマネジメントで一番やってはいけないのが、出来事に対する「反射」です。ムカっときても「何だとぉ〜!?」とすぐ相手につっかかって行くのは、よろしくないのですね。
まずは自分の心を落ち着かせるセリフを言い聞かせる、というのは「アンガーマネジメントVol8 自分を落ち着かせるセリフを作ろう!」でもお伝えさせて頂きました。
今日はこの「言葉」についてもう少し深く考えてみましょう。

例えば、ムカっときたら
「こんなの明日には忘れてるよ」
「飲み会のネタにしよう〜!」
「怒ったら損損!」
といったセリフを自分に言い聞かせたとします。

脳は「一貫性」を保とうとする

するとです、脳は自分が言った言葉に対して、それにそぐわない情報はシャットアウトしようとします。脳機能はとんでもなく複雑な一方で、割と単純な面もあります。

色々な情報が感覚器から脳(大脳皮質)に入ると、A10神経群と呼ばれる感情を作る中枢に届きます(*A10神経群には短期記憶を司る海馬回・危機感を司る扁桃核・自律神経を司る視床下部などが含まれます)。そしてその情報が今度は高次認知機能を司る「新しい脳(前頭前野)」で理解・判断され、ああでもないこうでもないと思考を巡らす訳です。
そしてこの一連の流れでどんな感情のラベルをつけるかで、感情が強まったり抑制されたりしていきます。

つまり、ここで自分にとって都合の良い言葉を言い聞かせれば、脳がその通りに判断するのです。
これは、使い方を間違うとちょっと怖いですね!
例えば「あのヤロー!いつか仕返ししてやる!」と言ったら怒りは治まるどころか、それに付随するような感情や情報を優先的に選択してしまうようになるのです。

英語の言葉に”Forgive & Forget(忘れて許しな!)”というものがあります。
こういった言葉を意識して自分に言い聞かせ、言葉を味方につけて上手に自分の脳をだましちゃう!という視点も、ぜひ持ってみて下さいね。

参考文献
『脳に悪い7つの習慣(幻冬新書)』林成之