何事も静止していない、全ては動いている、全ては振動している。

ザ・キバリオン「引き寄せの法則」の原典PART.7

振動が周囲に影響を与え
さまざまな情報がフィードバックされる

第7回「第三の法則<引き寄せの法則>とは?」

この世界は意志を持ったエネルギーです。そこには大別すると3つの世界(物質界・意識界・精神界)に分かれ、それらのちがいは「振動のちがいだけ」であるとキバリオンでは伝えています。木でも、岩でも、花でも、私たちの目には止まって見えるものも、すべては原子などが激しく<振動>を起こして形を成しているものであり、この世界に静止しているものは1つもないのです。

成功者の1つの共通項に「自らエネルギー(振動)を創れる人」があります。成功者は何か特別な方法を知っていたり、形あるものを作っているように見られがちですが、実は自らがつくり出しているのはエネルギー(振動)なのです。ここに第三の引き寄せの法則の秘密が隠されています。
私たちは自由に<振動数>を変化させることができます。そのことで放たれた<振動>は周囲に影響を与え、さまざまな情報がフィードバックされます。そのフィードバックを学習することで振動を調整し、あらゆるものを引き寄せることができるのです。

ある場所にいると、理屈を超えて「気持ちが安らいだ」り、あの人といると「いつの間にか元気になる」、というのも<振動>と関係があります。逆に考えれば、自分から放つ<振動>で、周りをいかようにも変化させられる可能性があることが分ります。

<原文・訳>
3. THE PRINCIPLE OF VIBRATION

“Nothing rests; everything moves; everything vibrates.” -The Kybalion.

This Principle embodies the truth that” everything is in motion, ‘everything vibrates”; “nothing is at rest”; facts which Modern Science endorses, and which each new scientific discovery tends to verify. And yet this Hermetic Principle was enunciated thousands of years ago, by the Masters of Ancient Egypt.
This Principle explains that the differences between different manifestations of Matter, Energy, Mind, and even Spirit, result largely from varying rates of Vibration. From THE ALL, which is Pure Spirit, down to the grossest form of Matter, all is in vibration.

An understanding of this Principle, with the appropriate formulas, enables Hermetic students to control their own mental vibrations as well as those of others. The Masters also apply this Principle to the conquering of Natural phenomena, in various ways. “He who understands the Principle of Vibration, has grasped the scepter of power,” says one of the old writers.

By a knowledge of the Principle of Vibration, as applied to Mental Phenomena, one may polarize his mind at any degree he wishes, thus gaining a perfect control over his mental states, moods, etc. In the same way he may affect the minds of others, producing the desired mental states in them.
In short, he may be able to produce on the Mental Plane that which science produces on the Physical Plane–namely, “Vibrations at Will.” This power of course may be acquired only by the proper instruction, exercises, practice, etc., the science being that of Mental Transmutation, one of the branches of the Hermetic Art.

振動(引き寄せ)の法則

何事も静止していない、全ては動いている、全ては振動している。

この法則は「何事も静止していない、全ては動いている、全ては振動している」真実を具体的に表現しています。それは近代科学が賛同し、最先端の科学的発見が証明していることです。それでいてこのヘルメスの法則は古代エジプトのマスターによって数千年前に宣言されました。
この法則は物質、エネルギー、マインド、そしてスピリットの現象の違いは主に振動の幅が異なることによるものだと説明します。純粋なスピリットである THE ALLからもっとも荒い物質に至るまで、すべてが振動しています。
この法則を理解し、適切な方法を用いることで、ヘルメス学の生徒は自分の精神の振動も他者の精神の振動もコントロールすることが可能です。ヘルメス学の大師はこの法則で自然現象を支配することさえできます。古い格言に「波動の法則を理解するものは力の笏を握る」とあります。

波動の法則の知識を精神的現象に適用することによって、望む度数の極を心に作り、そのことで精神状態や気分を完璧にコントロールすることができます。同様に他人の心の状態にも影響を与え、望む精神状態を創れます。
つまり、科学者が物質界に起こしているものを精神界に起こすことができる、文字通り「振動を意のままに」するのです。この力はもちろん適切な教えと訓練と実践のもとにのみ得られるものです。これこそがヘルメス学の精神的変容の科学のひとつです。

引き寄せの法則を効果的にする
「感謝」と「時間」

私たちの感情、思い、願い、といった心の状態は、それぞれ固有の振動を持っています。その振動にあったものを、私たちはこの世界で引き寄せています。なので好ましい体験を引き寄せるためには、思いや感情、そして願望をチューニングして行く必要があるわけです。
引き寄せの法則を効果的にする1つの手段として「感謝」することが上げられます。「感謝」はマインドにおいて、その対象との「つながり」がもたらされることで、<振動>が揃い、引き寄せが起きやすくなります。逆に、自動的であれネガティブなマインドに捕われていると、その<振動>に合ったものを引き寄せてしまうわけです。

もう1つ意識しておかなければならないのは<時間>です。私たちが存在する三次元には<時間>が存在します。ですから、自分が望んでいるものが引き寄せられたり、具現化されるまでには<時間>がかかります。
引き寄せの法則がうまく活用出来ていない方のパターンの1つは、自分の好ましい<振動>の状態が一過性で終わってしまうことです。いかに好ましい<振動>を保ち続けられるかが引き寄せの法則をより効果的に使うポイントです。
もう1つ、引き寄せの法則がうまく行かない例は、<好ましい状態をイメージし、宇宙にリクエストする>のではなく、<現状がイヤだから、これを変えたい>というマインドの方が強い人です。マインドにはポジティブもネガティブもありません。なので「これを止めたい・変えたい」といくら思っても、ネガティブなマインドにフォーカスが当っていると、<振動>はそちらに合ってしまうのです。

ヘルメス錬金術の極意は、こうした自らの意識の<振動数>を変えることで、あらゆるものを人生に引き寄せ、現実化出来ることなのです。
キバリオンでは「振動(引き寄せ)の原理(法則)を理解するものは、絶対的な力の権杖を手にする」とも述べています。

【ポイント】

ネガティブなもの(恐れ・迷い・疑いなど)は、つながりが弱まったところに表れます。感謝を選ぶことでつながりがもたらされ、そのつながりを通してポジティブなものは引き寄せられて行きます。

この世界を構成しているものはすべて同じもので、振動のちがいによってさまざまな特性がもたらされています。自分自身の振動を変化させることで、上層の意識と共鳴し、あらゆる答えや好ましいものを人生に引き寄せることが可能です。

瞑想の時間を持つ:呼吸に意識を向け、心を落ち着けることで「今、ここ」に息づいている命を感じることで、マインドがリセットされます。

マニュフェステーション:ヴィジョンボードを創ったり、望むものを書き出し、「すでに実現している自分」を今、あまねく感じることでポジティブな<振動>をつくり出すことができます。

次回は第四の法則<極性の法則>についてお伝えして行きます。

メタ・シークレット・ユニバーシティー
よしだ ひろちか