レイキもまた私の日常になっていました。あれこれ整えるには、実によいものです。
しかし日常といっても、個人にレイキヒーリングを施すわけではなく、伝授するわけでもありません。新月と満月の夜に一斉遠隔ヒーリングを行っていますが、これはむしろ自分の為であり、ついでといってはなんですが受け取りたい人は自由に受け取ってね、といったスタンスでやっていることです。
結局一番引っ掛かっているのは……リーディングなのです!癒しなのです!
「別にヒーラーになりたいわけじゃない、セラピストになりたいわけじゃない。その証拠に人を癒したいなんてこれっぽっちも思ってないもん、私。」
宇宙と繋がった、天使という絵のモチーフを見つけた、天使と会話できた……それで充分!
当時はスピリチュアルブームも高まりつつあった頃なので、ヒーラーやセラピストと名乗る人たちが徐々に増えているときでもありました。
「癒したいと想う人たちが、癒されたいと願う人たちを癒せばいいよね。」
「癒さなくてもいいんだ」
そう考えたら視えてきた!
実はそうは思いつつも、キッパリとやめることが出来ず、掲げていた看板を下ろすこともなく(表向きは「閉店」にしていましたが)また手持ちのカードも処分できずにいました。なぜこのとき、すべてをスッパリ手放そうとしなかったのか?それは……。
文章を書くことが面白くなってきたからです。
天使と会話した内容を文章にすることが面白くてしかたなかったのです。書いたものは『天使のつぶやき』というタイトルで毎日ブログに更新していました。(※今は『気紛れ天使予報』)
そして「ブログを読んでいます」という方からのリーディングの依頼には気分によって応じていました。
ヒーラーでもセラピストでもない私がリーディングを続けることに疑問を感じつつも、逆にヒーラーでもセラピストでもないのだから別に無理して癒さなくてもいい……なんとなくそんな考えに向かっていた頃、ふとあることに気づいたのです。
「わざわざお金を払ってリーディングを受けるのに、なぜ偽った相談をするの?」
開始するとき「相談ごとや悩みごとはありますか?」と聞きます。多くはそれがあるからリーディングを受けるのでしょう。なかには「特にないけれど、なんとなく天使のつぶやきが聞きたくて……」という方もいらっしゃいました。
しかし、どちらにしろ「あれれ?それってホント?」ということが多いのです。
「攻性防壁がおかしなことになってるぞ!!」
本来ならそこまでしか行けないはずの攻性防壁です。今までは防壁を確認したら、それ以上、視ることも踏み込むことも出来ないと思っていました。しかし「癒さなくてもいい」と考え出してからというもの、防壁のその先が視えてしまうのです!!
「これはひょっとして……突破してもいいってこと?」
「いいんじゃない?」
ミカエルがニヤリと笑って、そう答えました。
(PART.3へ続く)