エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育て PART.46~胎話・お腹の中でパパの得意な●●を練習する赤ちゃん(寛子編)

赤ちゃんが胎動で届けるメッセージ

赤ちゃんの不思議な話は、つきません。
娘の小葉(このは)も1歳2ヶ月になり、よく歩き、新しいことに日々チャレンジしています。日々の目覚ましい成長に感動します。1年前は、まだ首も座らず、寝返りも出来なかったことが、嘘のようです。しかし赤ちゃんは、外界に生まれ出てから色々な動きの練習を始める訳ではありません。

最近は妊娠中の超音波写真も、4Dという、立体的で赤ちゃんの表情まで分かる技術が知られてきました。(私が通っていた産婦人科医院は、赤ちゃんのためになるべく超音波写真を撮らないという主義だったため、4Dも導入していませんでした。4Dを売りにしている医院も多いようです)

4Dでは、赤ちゃんが「あくび」の動作をしたり、「笑う」表情をしたり、「指しゃぶり」をしたり、胎児のうちからとても人間らしい様々な動きの練習をしている様子がはっきりと分かります。
そして胎動も、赤ちゃんが手足を動かす練習の時もあります。

お腹の中に居た時から、元気な胎動で意思表示してきた娘の小葉。
この連載の「胎話シリーズ」では、食の好みや名前などを伝えてくれたこともありました。
PART.15~胎話・あなたの好きな食べものは?(寛子編)

今回紹介する例は、他に事例はなかなかないのでは?とも思える、とても不思議で、驚いたことです。
妊娠中は助産院の指導で、パートナーの潤治に毎晩マッサージをしてもらっていました。助産師さんたちも、潤治がプロの整体師であることを知っていたので、具体的なマッサージについて指示して下さり、健診時はいつも「ご主人にこのマッサージをお願いしてくださいね!」と言われていました。

妊娠8ヶ月・9ヶ月ともなると、胎動もよりハッキリしてきます。
いつものように、寝る前に潤治にマッサージをしてもらっていた時のこと。もう、うつ伏せになることは出来ません。大きくなってきたお腹に声をかけながら、抱き枕を抱えて横向きに寝そべっていました。

その時、潤治の手の動きに合わせて、お腹の中の赤ちゃんの胎動を感じたのです。しかも、それは内側からの触覚がハッキリとしていました。潤治が私の身体をギューっとゆっくり押すと、お腹のなかでもギューっと子宮の中から外側に押すような感覚。

潤治がさすると、やはり子宮の中からさすられているような感覚。リズミカルにトントントンとマッサージされている時は、やはりお腹の中からトントントンとリズミカルな胎動。見事に、潤治の動きと連動しているのです。最初は偶然かと思いましたが、いつもタイミングがピッタリと一致していました。

それまでは「パパのマッサージ、気持ちいいね」と語りかけ、とても嬉しそうな胎動と感覚が伝わってくるだけでした。ところが、今度はマッサージの動きの真似まで始めたようです!
「パパに似て、マッサージが上手な子になるかもしれないね」
これはやはり、整体師・マッサージ師としての英才教育・胎教とも言えますね。

臨月の時に、さらに驚いたことがありました。
いよいよ出産予定日が近づいてきて、助産院でいつもと違うマッサージオイルが渡されました。
身体も皮膚も、産む準備として柔らかく変化していくことを体感していましたが、それでも赤ちゃんの通り道、産道(膣)や会陰が伸び切って時には裂傷するという問題があります。この裂傷を最小限にするための、マッサージオイルでした。

そして、場所が場所だけに最初は自分でマッサージしていたのですが、健診で担当の助産師さんに言われてしまいました。「産道のマッサージは一人では難しいので、ご主人にやってもらって下さい」

2人で、「ええ〜!助産院って、そこまでさせえるの?!」と戸惑いながらも、潤治におそるおそるお願いすることに。そしてまた、お腹の赤ちゃんの動きが連動していたのです! 産道は指1本でマッサージをしてもらいます。そして始めると同時に潤治にも見えるくらい、私のお腹が、指1本で内側から押しているようにポコっと盛り上がってきました。

「え??」

一瞬、2人とも潤治の指がお腹まで届いたかと思うほどのタイミングと、盛り上がり方だったのです。
まさか、産道マッサージまで赤ちゃんが真似するとは!
ママの身体の状態、五感で感じているものは、お腹の赤ちゃんもちゃんと分かっているのですね。

図らずしてマッサージの胎教を受けた小葉は、自由に動けるようになった1歳2ヶ月の現在、夜寝る前にパパ・ママに両手を使ってマッサージをしてくれます。その姿勢や、押してくれる場所は、完璧といえるほど。とても気持ちいいマッサージです。
もうすでに、ただの真似事ではありません。
小さな癒しの手に、感謝の日々です。