すべては、移ろいゆくもの。【ティク・ナット・ハン師】世界的な精神的指導者による、ビジネス・スタイルのススメ PART.3

すべては、移ろいゆくもの。【ティク・ナット・ハン師】世界的な精神的指導者による、ビジネス・スタイルのススメ PART.3

TRINITY読者のみなさんこんにちは!
禅マスター・ティク・ナット・ハン導師による、ビジネス・スタイルのセミナー。
前回に引き続き、セミナー体験をレポートいたします!
※今回のセミナーは、ティク・ナット・ハンの教えを継ぐ導師たちによるセミナーです。

今を大事にできないなら、未来も同じ

「幸せは遠い未来にあるのではない、今ここにある。」
導師にそう言われたとき、ハッとした。
少なからず今ではない、その先の幸せを思って生きていたから。

そうだ、人はいつ死ぬかわからない、事故にあうかも、事件に巻き込まれるかも
病気になるかも。すべては不安定で不確か。それが世界というものだった。
ついつい明日が当たり前に有る様な、錯覚に陥っている事に気が付く。
明日にも大切な人は、目の前からいなくなるかもしれない。
当たり前だと思っている日常は、当たり前ではないのだ。

呼吸をゆっくり、自分を見つめる、心を見つめる、生き方を、「今」を見つめる。

ああ、そうだなぁ。今を大事にできないなら、未来も同じようなものかもしれない。
そう思う。何だかとてもしっくりきた。
それは、今を大事にするという事は、楽をする事ではない。という事、
しっかり足を踏みしめて「生きる」という事だからだ。

一瞬一瞬を大切に生きる。与えられている、命を感じる。動いている心臓の音を聞く。
感謝をする。
そう生きる事が出来れば、本当になんて素晴らしいだろう。
当たり前の事の様だけれど、投げかけられてみて初めて、はっと気づく。

このセミナーは、「生き方」そのものに立ち返らせてくれた。

すべては常に移り変わっていく

次に導師から出て来た言葉は、恋愛で苦しむ女性の話だった。

恋人との望まない別れから、人生に意味を感じられなくなり自殺しようかと考える女性。
そして自殺してしまった女性も。
世界各国、男女問わず恋愛の悩み相談は多いようだ。

しかし導師は問う。
「彼なしで生きていけないというならば、今までどうやってあなたは生きて来たのか」

感謝をして、ありがたさを、生かされていることを知りながら生きていくライフスタイル。
そこにきっと「依存」というものはないのだろう。至って冷静な問いだった。

人は大差あれども、悪い物をできるだけ遠く、避けたい生き物だと思う。
苦しくない方、辛くない方へ進みたい。楽な方が良い。誰でもそう。
でも、悪いことを避けてばかりでは、何も進まない。何も変わらない。

模索し、進んで、時にぶつかった時、受け入れる事、そして進む事。
当たり前のようでなかなかできない。

すべては常に移り変わっていく。それは、望む望まざるにかかわらず。
だからこそ受け入れる事が出来る。そう、良い事も悪い事も、永遠ではない。
良い事も悪い事もまずは受け入れて、冷静に、まっすぐに進めばいい。

そう言われた気がした。

歩く瞑想で感じたこと

今回のセミナーでは、最後に導師たちと一緒に「歩く瞑想」を行った。

無言でゆっくり歩いていく中に、暖かい日差しと、呼吸と、周りの仲間たちの気配がある。
歩くことひとつにも、足が地についていることをしっかり感じられる心を持つ。
これは本当に一番簡単な方法で、感謝と生命を感じ、小さな幸せを拾える人間になれる
きっかけかも知れないと思った。
生きている、今ここにある。
それが最大の幸せなのだと、感じられる日々を送りたい。
今回でこの体験レポートは最終回!
「今」を見つめるライフスタイル、
そして「何が幸せであるのか」を考えるビジネス・スタイル。
みなさんも禅マスターの教えに、何か感じるところはあったでしょうか?
何かしらのきっかけで、こころに素敵な芽が芽生えますように。

それでは、今週も素敵なスピリチュアル・ライフをお過ごしください!
蛇音 イチゴ

★バックナンバーを見る→連載記事:ティク・ナット・ハン師