心理セラピストが語る!『ありのままの私』とは?

心理セラピストが語る!『ありのままの私』とは?

この話は僕が語る話の中ではとても重要です。地味でつまらない話ですが、これをきちんと把握しておかないと、ハッキリ言って人生を損します。もしかしたら読み進めて行くうちに不快に感じる人もいるかもしれません。そういう方は、他の考え方やメソッドを求めても良いと思いますが、できれば「なるほど。そういえばそうだよな」程度には頭の片隅に入れておいてくれれば幸いです。

「ありのままの私」って?

誰でも一度くらいは耳にした事があると思います。「ありのままのあなたで、いいんだよ」という言葉です。僕自身、その言葉を使う事もあるのですが、よくよく観察していると、この解釈が結構難しいのではないかという事に気づきました。そもそも「ありのまま」で良いというのはどういうことなのか。今回は一緒にそこを考えて行きましょう。

そもそも「ありのままの自分」って何でしょう。そこがいちばん重要な部分だと思います。「いいんだよ」と言われても、何が良いのかがよくわからないので、実はしっくりこない人が多いのではないかと思います。

何だかよくわからないけれど、妙に説得力があってスマートなイメージがしますよね。何だかよくわからないけど、ビートルズの『Let it be』、人によっては「それでいいのだ!」と『天才バ●ボン』みたいなイメージかもしれません。

では、殆どの人がすんなりと「ありのままの私で…良いんだ…」と心が自浄されていくかというと残念ながらそうではありませんよね。

「ありのままの私って何?」「私らしさって何?」「ありのままの私で良いってどういうこと?わかったような事、簡単に口にしないでよ!」と激怒している人たち、見た事ありませんか?

僕は、そんな彼らこそ実は冷静かつ正解だと思っています。不思議な話ですが、「ありのままのあなたで良いんだよ」というキメ台詞。恐らく、テレビやラジオ、あるいは本か何かで見たか聞いたかして、そのままフレーズとして頭にインプットされてしまったのでしょう。
しかし、このフレーズを使っている人たちも意図する何かがあって使っているわけではないと思います。流行っているから使っている可能性が高いのです。宗教家や哲学家はそれなりの意味合いがあって使っているとは思いますが、実際は言葉が独り歩きしているのです。

「ありのまま」というのは「実際にあるとおり」とか「偽りのない姿」という意味です(goo辞書より)。これがまたややこしいのです。

普通に考えると、わざわざ「ありのままの私」について考えようとすら思わないと思います。つまり、「ありのままの私」について考えざるを得ない人というのは、少なからずネガティブな状態にある人が多い気がします。そんな状態だと、こんなふうに感じたりはしないでしょうか。

ありのままの私⇒欠点だらけの私
ありのままの私⇒問題をたくさん抱えている私
ありのままの私⇒外見が自分で納得がいかない私
ありのままの私⇒努力しても結果につながらない私
ありのままの私⇒嫌われている私
etc…。

仮に上記に挙げたイメージを持ってしまうと「良いんだよ」と言われても「?」が残ってしまって当然ですよね。

「欠点だらけで、問題だらけで、見た目が悪くて、何の才能も無い、嫌われている私」で良いわけがないのです。これでは、社会的に排除されて淘汰されてしまいます。友達や同僚などに「そんなあなたで、良いんだよ」と言われたらこう思わないでしょうか。

「あなたはダメなあなたという役割をこれからも演じ続けなさい!」

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、ネガティブな状況下に置かれた人は、そもそも何でも気安くポジティブに考えられる心境ではありません。

それを「ありのまま」というのなら、それを「受け入れろ」というのなら、

「私は私という存在を否定する!」

場合によっては、そのように受け取ってしまう可能性も少なからず潜んでいる、ということをぜひ、覚えておいて下さい。

※次回に続きます。