琉球処分後の沖縄の様子が分かる~『こんな写真があったのか~幕末明治の歴史風俗写真館~』

沖縄庶民を写した最古の写真発見か!?
著者・石黒敬章氏所蔵の写真が、“沖縄最古”として報道

今年3月に発売された写真集『こんな写真があったのか 幕末明治の歴史風俗写真館』の著者、石黒敬章氏が所蔵していた沖縄の古写真が、「沖縄を日本に合併した『琉球処分』直後の様子を生々しく伝える貴重なもの」として、新聞やテレビで話題大変話題になっています。すでに20紙以上の紙面で記事が掲載されています。


福井新聞、山形新聞、岐阜新聞、福島民友、福島民報、東奥日報、山陽新聞、山陰中央新報、高知新聞、琉球新報、秋田さきがけ新聞、京都新聞、西日本新聞、茨城新聞、富山新聞、宮崎日日新聞、北國新聞、千葉日報など、20紙以上で掲載。

該当写真は、明治初期から中期にかけての沖縄で、首里城や人物を写した29枚です。独特なまげを結った女性像など、当時の庶民の姿をとらえています。これらが「沖縄で一般市民を写した最古の写真」の可能性があると報じられています。

また、首里城内の鎖之間庭園が写った写真は、建物の高さやデザイン、庭園の地形や植栽の配置など、2008年に復元公開する上で、非常に重要な役割を果たしたそうです。


首里城内鎖之間(さすのま)現今兵営


首里兵営元城門(歓会門)


那覇一の美人

一連の沖縄写真のうちの一部は、『こんな写真があったのか 幕末明治の歴史風俗写真館』に収録されています。本書にはほかにも、日本の写真草創期のヌードやポルノ、人の目を驚かすトリック写真、明治29年の三陸大津波や日本初の皆既日食など、歴史や風俗の資料が豊富に収録され、当時の社会や風俗を知ることができるとともに、エンタテイメント的にも楽しめます。まさにタイトル通り「こんな写真があったのか」と驚きの1冊です。

本書のここがみどころ!

●首里城や書院・鎖之間庭園の復元に役立った、超貴重な明治の沖縄写真。
●明治43年頃の「一丁倫敦」に写る水道栓が、新宿駅東口に現存!?
●写真嫌いで有名で、1枚もないはずの西郷隆盛の写真は、なぜ現れる?
●なぜか手を隠す女性たち。その迷信とは何か。
●鶴にのる女、京人形になった女、澤田開化堂のトリック写真はアイデア全開!
●下岡蓮杖も撮っていた! 写真草創期のヌードやポルノ写真。
●明治の海水着美人は、束髪姿に横縞模様!?
●日本で初めて撮影された明治20年の皆既日食写真。
●3.11の被害を彷彿とさせる、明治29年の三陸大津波48枚の記録写真。

『こんな写真があったのか 幕末明治の歴史風俗写真館』
著者:石黒敬章
定価:本体1600円+税
頁数:144頁
判型:A5判
発売:2014年3月20日発売