一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビューPART.41 『「食べること」で見えてくるもの』

一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビューPART.41 『「食べること」で見えてくるもの』

食べることは生き方でもある
食べること、人生を語る4人のドキュメンタリー

私は食べるものに関してものすごく気を使う方で、先日も「中国食品を見破れ」という本を読んで、中国食品の怖さについて講師室で話していたら講師の先生方に引かれてしまった。そのとき彼らが食べていたのはコンビ二弁当やおにぎりなど。みんな「食べたいものをまあ、とりあえず食べている……」という状態。正直、私の周りで私ほど食にうるさい人はお目にかかったことがない。

そんな私が、「わが意を得たり!」と思わずうるうるしてしまった、「食べること」に関するドキュメンタリー映画がこれだ。もう、日本人すべてに観て欲しいっ!と思ったほど、食べることがいかにその人を変え、何を食べればいいのか、また食べることがどんなに大切で、深い行為かということを教えてくれた一作だ。
食に関して独自に勉強している私でも目からうろこの内容だった。

映画は4人の食についてのインタビューからなる。
まずサトケンこと佐藤研一さん。広告業界で成功していたのにある日突然虚しさを感じ、自然食の宿のオーナーとの出会いで仕事をやめて修行。今はその経験をベースに出張料理や講演、断食アドバイスなど食を通して多岐に活動している。彼の料理を食べた人が、「懐かしい記憶が甦ってくる」と不思議そうに言う。

男性化していくキャリア女性たち
好戦的になった挙句の歪み

次は秋田稲美さん。21歳で年収一千万円という凄腕セールスウーマンから独立。現在は講演や企業研修、走ることで自分を変えていく仕組みを考案しつつ、がんばりすぎている女性への発言も注目の企業家だ。

彼女は現代女性がいかに男性化していて、男性と同等に競い合い、闘って勝とうとしているかについて憂慮する。本来女性は優しく暖かく、人と協調してすべてを包み込み受け入れる性なのに。闘う女性たちには、生理が止まり、ひげが生えてくる、というような人も多いそうだ。

男性のように闘うことに喜びを見出す女性たち。当然そういう女性たちは歪みが出てきて調子が悪くなってくるのである。秋田さんは、職場でも料理をつくり、スタッフとともに食べることをしている。そうすることで、心が通い合うと言う。

永山久夫さんは日本の各時代の食事復元に携わる食文化史研究家。天下を取った徳川家康が何を食べていたか?ということを料理再現で教えてくれる。やはり、和食ですよ! そして永山さんは「食事をすると、絵が描きたくなる。ものすごく自分の中からエネルギーが満ち溢れてくるんだよね」と食べることでパワーをいかにもらえるかを力説する。

18年間一日青汁一杯と数種のサプリで暮らす
仙人のような森美智代さん

最後には18年間一日青汁一杯で暮らすという森美智代さんが登場する。
私は甘いものが好きで毎日食後に甘いものを食べていたのだが、最近甲田光雄さんという医師の「白砂糖の害は怖ろしい」という本を読んで、即座にその習慣を改めた。

それで甲田医師の名前は知っていたのだが、この森さんの難病を治したのが甲田先生なのだ。断食の神様として有名な医師で、数々の難病を断食によって治してきたそうだ。森さんは難病が治ってから一日青汁一杯の生活を始めてから至って健康。痩せることもなく福々しいお顔と身体、つやつやお肌だ。現在は鍼灸師として八尾の甲田医院の傍で「森鍼灸院」を開業し、難病の患者さんを治療している。

森さんは16歳の頃から病人に触ると悪いところが分かったそうで、食べなくなってからもっと霊感が優れてきて、今は患者さんの神様と相談しながら治療していると言う。

今日食べたものが私を創る
何を食べるのか食べないのか選択する大切さ

以上4人の話を聞きながら、食べるものが私たちを創っている。身体も心も。そう、「人生を変えたいと思ったら食べるものを変えればいいのだ!」と以前から思っていた考えをさらに強固にできた思いがした。

たとえ、皆に引かれようと私は「食に気を使おう! 何を食べさせられているのか知識を持とう!」といい続けていこうと思った。
ほんとうにたくさんの人に観て欲しい。そしてその上で自分は何を食べるのかと、選択し考えて欲しい映画です。

『「食べること」で見えてくるもの』
大阪セブンシアター 2014年5月31日~6月20日で上映中
http://www.sunmark.co.jp/switch_taberu/

<概要>
制作年:2012年10月
上映時間:60分
企画・構成・監督:鈴木七沖
音楽:三野友子
語り:Maako
撮影・編集:谷忠彦(ペンギンフィルム)
制作:サンマーク出版TB編集部
配給:株式会社サンマーク出版
制作総指揮:植木宣隆

<映画祭出品>
●2013年 茅ヶ崎映画祭