不可視、そして日常を超えた魂の世界がそこにはある~「スピリチュアル・ワールド」

(写真上)東松照明 「太陽の鉛筆」より《西表島》 
1972年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵

表現者たちがそれぞれに感じた
スピリチュアルの世界観

本展は、30,000点を超える東京都写真美術館の豊富なコレクションのなかからセレクトした写真作品と映像作品によって、日本の宗教文化や民間信仰と視覚表現の接点を探るとともに、スピリチュアルな世界観を背景に独自のヴィジョンを追求してきた写真家/美術家たちの作品表現を紹介します。

伊勢、熊野、富士、恐山、沖縄、インド、天界、秘湯……
コレクション作品による聖地巡礼の旅

日本では古来、森羅万象に「八百万の神」が宿るとする信仰をもち、目に見えないものや日常を超えたものの存在を感じとる感性、神仏を畏れ敬う意識、生きている者と死者の関わり合いを大切にする死生観とともに人々は生きてきました。近代化の過程で失われていった非合理的なもののなかには、日常生活や現代社会の価値観にはない未来への手がかりが隠されているのかもしれません。


横尾忠則 《皆は一人のために 一人は皆のために》 
1993年 テクナメーション 東京都写真美術館蔵

精神性(スピリチュアリティ)の領域へ。
不可視のもの、超越的なものにむかって、感性のチャンネルを開いていくこと。
「スピリチュアル・ワールド」には人を浄化し、活性化する力が秘められているはずです。

 

平成26年度東京都写真美術館コレクション展
「スピリチュアル・ワールド」

会期: 2014年5月13日 ( 火 ) ~ 7月13日 ( 日 )
http://syabi.com/contents/exhibition/index-2240.html

休館日:毎週月曜日
料金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
( )は20名以上団体、東京都写真美術館の映画鑑賞券ご提示者、三越カード、アトレビューSuica会員割引(トワイライトカードは除く)
・小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
・東京都写真美術館友の会会員は無料
・第3水曜日は65歳以上無料