エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育て PART.37~旬を嗅ぎ分ける赤ちゃん(潤治編)

僕たちの食べているものに
興味を持ち始めた!

日本に住んでいてとてもありがたいと思うことのひとつに、「四季があること」があげられます。そして、日本列島が南から北へ長く、低地から高地を利用してさまざまな農作物が収穫されることもありがたいことのひとつです。
そのおかげで一年中、多種多様な野菜を味わえたり、同じ野菜を産地が変わりながら味わえたりするわけです。

例えば、一年中食べられるレタスも冬の間は福岡県や香川県などの西南暖地においてハウス栽培で作られ、3月から6月あたりまでは関東近県産でハウス栽培ものから露地栽培に変わっていきます。そして、7月から10月は高冷地や東北ものが出回ります。
スーパーマーケットの売り場で産地を注意してみていると産地リレーを体験することができます。セロハンで巻いたレタスから裸売りになっているのを見かけることがありませんか?

同じ野菜でも産地や作られる時期によってさまざまな味があり、その一番美味しい産地とタイミングを見極めるのが野菜選びのコツと言えます。

そのようなことをいつも夫婦で話していたからでしょうか?
娘の小葉は早い段階で僕たち夫婦の食べているものに興味を持ち出しました。
生後3ヶ月ほどで、僕たちの食べるものを見てはよだれを垂らし、物欲しげな目で見始めました。あまりにも興味を持つのでたまに果汁を飲ませ、おじやなどを口に運んでいました。あまり焦らずにその頃合いを待ちました。

離乳食っていつから始めれば良いのでしょうか?

母子手帳では生後5ヶ月ごろから離乳食の開始を進めているようです。
歯が生え始めたら離乳食スタート、また、逆に早くからの離乳食が病気の引き金になるという情報もあります。
情報だけに頼ると混乱してしまいそうな中、小葉の思いに耳を傾けました。

いつの間にか5ヶ月が過ぎるあたりから、僕たちの食べている玄米菜食を摂りたがりました。3分搗きの玄米とだし汁とで作ったおじやや茹でた野菜を喜んで食べるようになりました。

「美味しい!」のベビーサインが
出る野菜と、出ない野菜

ベビーサインで「美味しい!」と伝えてくれるので、作り甲斐があり、その小葉中心の食生活で僕たち夫婦もとても健康的になりました。朝のお便りはとてもスムーズで素晴らしいものになっていきました。
以前の記事 「エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育て PART.35~共感とベビーサイン(寛子編)」でも小葉のするサインのおかげで何を求めているのかを理解できることがとても増えました。

大切なものは情報ではなく、対話を通じて理解しようとする僕たちの姿勢と親としての直感だと感じます。

そして、小葉の食事中、「美味しい!」のサインが出ないこともあります。
ある意味、ダメ出しでしょうか。あまり乗り気の無い様子、口にするけど仕方なく食べているような感じ…。

冬の時期、大根をやわらかく煮て、それをおじやに入れて小葉に食べさせていました。大根はとても好きなようでした。
しばらくするとその産地での旬が終わる頃の大根を食べさせると、「美味しい」のサインを出してくれません。
「まあ、食べますけど、この産地の旬はもう終わりの時期ですよね?」という目を小葉がするのでした。

また、サツマイモは収穫時期から数ヶ月経った甘い物を好みました。貯蔵して甘くなるからです。そして春先になると同じように、「美味しい」のサインが消えました。

ブロッコリーも1月~3月に出回る埼玉県産や地場産を好みました。そして、その旬が過ぎると同じようにサインは消え、食べさせても口から出す始末でした。

赤ちゃんは旬の野菜の味を
本能で嗅ぎ分けている?

もともと、20代の頃に僕はスーパーマーケットで青果部の社員として売り場を任されていたことがあり、野菜の旬の移り変わりや産地別の美味しい時期を心得ているのですが、娘の小葉はそれを知識ではなく、直感というか本能で嗅ぎ分けているようです。
赤ちゃんの能力、本当に侮れません。

茹でただけの野菜をそのまま食するために彼女はその野菜の味を存分に味わっているようです。旬、収穫からの時間経過、糖度などの微妙な味の違いをその舌で確かめているようにも見えます。
おかげで僕たちもそれに合わせると少食でシンプルな食生活をせざるを得ないわけです。

先日の記事でもご紹介しました。
「エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育てPART.32~離乳食で伝わるメッセージ」

食べたいもの、食べたくないものをきちんと主張してくれて、離乳食作りはとても勉強になる時間になりました。

何よりも小葉の様子を観察し、意思の疎通を図ることで食卓において自然の移り変わりを繊細に感じられ、シンプルな食生活を楽しめるようになりました。

僕たちの都合で済ませてしまいがちな食事も、その赤ちゃんが目の前にやってきてくれて、意思を通わせようとするところにその恩恵があるように思えるようになりました。

離乳食を通して
見つめ直した食生活

離乳食はとても面倒なもので、仕事やプライベートな時間を割かなければならないもの という意識が僕自身ありました。そういったことを前提にしていかに作り置きして時短で体裁を整えるかといった情報も多いですね。さまざまな加工食品もあります。

しかしながら、それは大きな誤解であり、その経験とどう向き合うかで全く違うものになるように僕自身は思います。

お味噌汁、炊きたてご飯、茹でた野菜や浅漬け…といったシンプルな食生活を中心にしたおかげで身体に負担が少なく、気力も充実し、とても忙しい時期を健康的に乗り切ることができました。

まるで、娘の小葉が「健康的に生きるために必要な食生活を教えてあげるよ」と言っているかのようでした。

子育てを通じて煩わしいと思うことが実は何かしらの僕たちにとって素晴らしい状況や環境への導きかもしれないといろいろなシーンで思います。