エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育て PART.36~ダメと言わない代わりに(寛子編)

「ダメ」と言われると
反発したくなるのは赤ちゃんも同じ

赤ちゃんが生まれる前の胎話、そして生まれてからのコミュニケーションをとる上で意識してきたことを、シリーズで紹介しています。
前回は、赤ちゃんが安心し満たされる「共感」のコミュニケーションについてでした。

今回は、とっさに口に出てしまう「ダメ!」という言葉を、いかに使わないようにしているか、というお話です。
あなたは「ダメ」と言われたら逆に反発してやりたくなった、という経験はありませんか。
「ダメ」は強い禁止・否定の言葉ですね。
否定する言葉は、人の心を閉ざすといいます。逆に肯定的な言葉は、認められている・承認されていると感じるものです。

娘の小葉(このは)ももうすぐ満1歳の誕生日を迎え、ますます身の回りのものに対する好奇心も旺盛です。何でも手に取り口に入れる、初めて見る物はとくに興奮!ということを日々繰り返しています。
しかし、それは汚い!危ない!ということも多々あります。
とっさのことでつい「ダメダメ!」と言ってしまいそうになるのですが、「ダメとは言わない」ようにしています。

赤ちゃんは寝返りが出来るようになるころ(生後4~6ヶ月頃)には、自分の興味があるものに積極的に手を伸ばしていくようになります。
寝返りをしながら部屋の隅までいき、興味のあるものを口にくわえているということも、しょっちゅうでした。
ずり這いやハイハイが出来るようになると、さらに高速移動が出来るようになりましたし、つかまり立ちが始まると、ある程度の高さに置いてある物でも取ってしまうようになります。

「ダメ!」の代わりに
赤ちゃんに伝える言葉

「ダメ」と言う代わりにどうするかというと、とても悩むところですが…

【1】 危険がない限り自由にさせる
【2】 きちんと説明をする

このどちらかで、対処しています。

【1】危険がない限り自由にさせる

赤ちゃんは自分で何でも試したいわけですから、散らかそうが食べ物で周りを汚そうが、水をこぼそうが、命に別状はないのでなるべく自由にさせるようにしています。
汚い物も、よほどでなければ、ぐっと我慢です。
本棚や戸棚も片っ端から中身を引きずり出す時期がありましたし、戸棚の角で顔にひっかき傷を作ることもちょくちょくありました。
でも、それがブームの時が数ヶ月続くと、全部引きずり出すことには興味がなくなり、自分が見たい本だけ取り出すようになりました。
また、戸棚の角はよくあるセイフティグッズでガードしていなかったのですが、何度か顔にひっかき傷を作った後は、ぶつからなくなりました。
全部ひっくり返す中で欲しい物を選べるようになるのも、痛い思いをして気をつけるようになるのも、大切な経験になりますね。

【2】きちんと説明する

よく興味を持つ危ないものの筆頭は、湯飲みやポット、暖房器具やアイロン、キッチン用品などです。
手を伸ばしてきた時に「これは“熱い”よ!アッチッチ!危ないからね」と言いながら、ベビーサインで「熱い」を見せるようにしました。そして少し触れる温度であれば、ちょんと手に触れさせてあげました。
(※ベビーサインを使った育児体験談は、前回前々回で紹介しています。)
「熱い」をサインと一緒に覚えてからは、熱い物に興味を持って手を伸ばしてすぐ、手を触れるのを寸止めして、「触って大丈夫なのかな?」と「熱い」のサインをしながらこちらを確認することが増えてきました。
赤ちゃんが興奮しているときはつい忘れてしまうようですが、落ち着いている時は説明されたものに対して「これ、大丈夫かな?」と一拍おいて気をつけているようです。

赤ちゃんはこの世界を
体験しながら学んでいる

乱暴に扱うと壊れやすいものは、「これは大事だからね、大切に扱おうね」と、「大事・大切」のサインを見せます。
大天使ミカエルの置物で遊ぼうとしていた時にこれを見せたら、丁寧に扱っていました。「大切にするもの」ってことがちゃんと分かるのですね。でも、これは赤ちゃんらしいと思ったのがその後です。他に興味が移ったら、大事に持っていた大天使ミカエルから手を離してそのまま落下。私が予測してキャッチしたので、難を逃れましたけど。

「ダメ」と言わないことを意識していても、何かひっくり返したりするととっさに「あ!(やっちゃった…)」と声が出てしまうことがあります。
しかしその声の否定的な響きに、赤ちゃんに緊張が走るのを見て取れます。

赤ちゃんは、まだこの世界を自分で体験しながら学んでいるところ。新しい世界に触れる時には、親からの絶対的な安心感が必要です。自分の存在が認められているという安心感があるからこそ、成長の過程で新しいことにチャレンジ出来るのですね。
人格の基盤となる「親から存在を認められている・愛されている」という部分を育てる時期は、躾より安心感をと思っています。