「障がい者だからかわいそう」……知らぬ間に相手を傷つけていませんか?

「かわいそう」はもっとも上から目線の言葉

他者に同情してしまうと、相手の波動を受けてしまうことが多々あると思います。
昨日までは運気が良かったのに、災難続きになったりトラブルに巻き込まれてしまうときは、もしかしたら知らないうちに誰かの邪気を受け取ってしまっているのかも知れません。

「かわいそう」と思う気持ちを持つと、無意識で感情移入をしているときがあります。
また、それだけでなく、その人たちの問題を受け取ってしまうこともあるのです。

「かわいそう」という言葉は、私は好きではありません。
「かわいそう」という言葉は、もっとも上から目線の言葉だと思うからです。
例えば、小さな動物、植物、そのほか保護者が必要な力のないものが虐げられた場合に使うのであれば、いいと思います。
しかし、片親だけで育った人をかわいそうと言ったり、ましてや友人の親が亡くなったり、身内が亡くなったりしたときに「かわいそう」という言葉を使う人もいます。
親がいないだけで、「かわいそう」と言われてしまうと、「かわいそう」と言った人は「自分には親がいるから、かわいそうではない」という意味になります

自分と比べるからそのような言葉が出て来るのかもしれませんが、「自分にはすべてのモノが揃っているから幸せ。でも欠けている人は不幸」と決めつけているということになります。

両親がいれば、幸せでしょうか?
障害者の子供を見て、「かわいそう」だと言う人もいます。
そう思ってわざわざ言葉に出すということは、「うちの子供が健常者」で良かったと誰かと比較して、自分は幸せだと思い込んでいることがあります。

もしも、自分の子供が病気で亡くなったり、事故で怪我をして障がい者になって、その人と同じような立場になったときに、他人に「かわいそう」と言われたとき、あなたは相手の言葉にどのように反応するでしょうか?
きっと、かわいそうではないと反論することでしょう。

すべての出来事は学びの経験

私たちはそれぞれのレベルで死期を迎えるまで学び続けています。
感情表現を言葉に現しただけでは、相手への思いやりにはなりません。
本当にその人のことを「かわいそう」と思うのであれば、その相手に対して、手伝ったり、助けてあげたりすることです。

「かわいそう」と言うよりは、「私にできることはないですか?」と気遣って差し上げる言葉の方が、対話中であれば、相手もその言葉に癒されるでしょう。
「かわいそう」という言葉を多用する人は、言われた人がどう思うか気づかず、可哀想という言葉を使うことで「なんて、私は良い人なんだろう」と、自分善がりな人になっていることもあるでしょう。

真の思いやりがある人は、悲惨な状況を見て、「かわいそうだね」とは言えません。
言葉を失ってしまうことでしょう。

日々の生活で「かわいそう」という言葉を使うことで、相手を知らないうちに傷つけていることに気づけないため、人をムッとさせたり、気落ちしている人に対してさらに落ち込むような言葉を使ってしまうのです。
つまり、言霊ではなく、相手を蔑む言葉を使い、自分には関係ないから、私は幸せだと思うことは悪いことではありませんが、すでに苦労して生きている人に、わざわざ、嫌な言葉を投げかける必要もないでしょう。

ちなみに辞書を引きますと、「かわいそう」は
同情の気持ちが起こるさま。不憫に思えるさま。
同情の気持ちが起こるさま。
という表現からして、プラスの言葉でないことに気づくと思います。

言われた人は言った人を状況次第では許せないでいるかも知れません。
また、イソップ童話の「アリとキリギリス」の本当のストーリーは、アリはキリギリス(本当はせみ)を助けたフリをして、最後に死にかけたキリギリスを太らして食べてしまいます。

嫌味を言ったり、同情したフリをして憐れむ言葉を使った本人も同じような立場になる可能性もあるのです。

地球上のすべてのものが平等

長い人生は何が起こるか分かりません。
決して言われた方も過剰に反応しないでしょうが、きっと、言った人と言われた人との間には境界線を越える言葉になってしまっているでしょう。

ここ最近、運気が悪いと思う人は、誰かにこの言葉を使っていなかったかを、ぜひとも思い出して反省し、相手の顔を思い出して謝ることです。

感謝の言葉を使い慣れると「ありがとうございます」という言葉を頻繁に使うことは良いことですが、時として、勇気を出して、「すみませんでした」「申し訳ありませんでした」「お許し下さい」という言葉はスピリチュアル上級者には必要不可欠な言葉です。

この地球に共存するすべてのものが先生で、すべてのものが生徒なのです。
そして、平等です
良いことが続くと、人は、優しさを忘れてしまいます。
そんなときほど、相手の立場になって考えて下さい。
ありがとうございます。