人間関係で悩んだら~ティクナットハン師が導く「新たに出なおす解決法 」PART.1

家族、友だち、会社の同僚……私たちの生活はつねに誰かとのコミュニケーションの上で成り立っています。
でも往々にして、意見の行き違いや性格の不一致などでもめてしまうこともありますよね。そんな時に有効なのが、自分の心を整理し、相手に向き合うこと。
ティクナットハン師の教えは、大変実践的です。

人間関係に問題が起こった時に
自分と相手にどう向き合うか

新たに出なおす

自分と自分の過去の行動や言葉、思考を正直に深く見つめ、自分自身との関係の中で新たにやり直していくことがこの実践です。この実践の目的は、自分の心のよどみを晴らし、いつも真剣な気持ちで実践をつづけることです。例えば人間関係に問題が起こり、だれかが不快に感じたり傷ついたりしたようなときは、この実践の出番です。

これはサンガのポジティブな要素を認めて感謝するという実践ですから、愛をもってやさしく話し、思いやりの気持ちで聴く力が育てられます。
おたがいのよい部分を認めあえば、自分自身のよい部分を見ることができます。

ただ、私たちにはよい部分だけでなく弱点もありますから、怒りにまかせて話したり、誤解によってがんじがらめになることもあります。
心を庭にたとえれば、おたがいの慈しみや思いやりの花に水をやりながら、その一方で、怒りや嫉妬や誤解という雑草を抜くことが必要なのです。

日々の実践として、コミュニティの仲間に感謝を表すよう心がけ、傷つけるような行動をとった場合にはすぐに謝ります。自分も傷ついていることを、ていねいに伝えてもよいでしょう。コミュニティ全体の健やかさと幸せは、その中の一人ひとりの間の調和と、平和と、喜びにゆだねられています。

実践

プラムヴィレッジでは毎週、この実践を行っています。
以下はそのやりかたです。最初に、切りたての花を花びんにさして部屋の真ん中に置き、そのまわりに輪になって坐り、皆それぞれ自分の呼吸をたどりながら開始を待ちます。この実践には

1. 花に水をやる
2.後悔を表す
3.傷ついたことや大変だと感じていることを話す

の3つの部分があります。それによって、感情の傷が数週間かけて悪化するのを避けることができ、一人ひとりがコミュニティの中で安心して過ごせるようになります。

次回はその具体的な方法をご紹介します。→PART.2「花に水をやる」

 

コミュニケーションで人生は変わる!
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ティクナットハン師の教えを受け継ぐアジアの導師が来日し、すべての社会人に必要な人間力を養う1Dayセミナーを開催!(※ティクナットハン師の来日はありません)

内容は一日の行程がすべて瞑想。ご法話、食べる瞑想(昼食にはベジタリアン弁当がついています)、歩く瞑想など。自分自身のこと、周りのことを深く見る目を持ち、無意識から意識へと変革に導きます。

経済の世界でも、禅の学びが活かされようとしています。マインドフルネスをビジネスでどう活かすか。思いやりや他者への理解などが、ビジネスの成功と共生するものだということを皆様とシェアします。


アジア総代表のブラザーファプカム来日中です!

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■お問い合わせ・お申し込み■
株式会社エルアウラ
Tel.03-5778-3290
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Photo:Taisuke Yoshida