「怒りから人生を変容する」~ティクナットハン師が導く「コミュニケーション力」

「今幸せかどうか」を決める
人間関係の真実

禅の世界的指導者として認められるティクナットハン師は、米国シリコンバレーのグーグル本社にて、禅の教えを講義するなど、世界的に知られた禅僧であり、「応用する仏教」の命名者です。これまで数回に渡って、呼吸や食事を通じた瞑想法をご紹介しました。
今回のテーマは、マインドフルネスになるための「コミュニケーション」。人に対して「怒り」の感情を持った時の、より良い感情の伝え方をご紹介します。

【真実の人間関係を築く】
人に言われた言葉で傷ついたり、怒りを覚えたり、我慢したり……。人間関係はストレスの根源!と悩まれている人も多いはず。しかし、私たちは一人で生きることはできず、すべては「インタービーイング(相互共存)」の関係で成り立っている。
たとえば誰かに怒りを覚えたら、その思いを冷静な気持ちで相手に伝え、話し合い、互いの協力のもとで解決する。
単なる仲直りではなく、怒りをきっかけに互いに成長し合える本当のコミュニケーション術を学ぼう。

【怒りから人生を変容する コミュニケーション再構築】
■POINT1
怒りを相手に伝える
誰かの言葉で「辛い」「苦しい」と感じたら、相手に伝えよう。その時の感情に任せて相手を罰したり責めたりするのではなく、まずは相手へ日頃の感謝を述べて、自分の今の気持ちを冷静に伝えることが大切。それができた時から、怒りや苦しみからの解放が始まっている。

(伝え方)
いつも私を助けてくれてありがとう。私は今、あなたの「○○○」という発言(行動)に傷つき、怒りと苦しみを感じています。なぜ、あなたが私にそのようなことをしたのかがわかりません。私は怒りに対処するために最善の努力をしたいと思いますので、どうか助けてください。

(ポイント)
24時間以内に伝える(手紙でもOK)

■POINT2
話し合いの日を定めて心の準備を整える
お互いが冷静に考えて話し合いができるように、思いを伝えた日から3~4日後に話し合いの場をつくる。それまでは意識的な呼吸をして、怒りの根を深く見つめる。

(ポイント)
自分の過ちに気付いたら、約束を待たずに相手に伝えること。

■POINT3
対話をしてすべてを分かち合う
対話の時には、愛を持って話し合う。対話は怒っている方が自分の心の内を相手に伝える権利を持つ。聴く側は相手の言葉に反論しないこと。その日に解決しなければ、また時間をつくり解決するまで繰り返す。

(ポイント)
話し合いの途中で冷静さを失った場合は中断し、次に繰り越す。

「真の人間関係の築き方」も学べる
5/10(土)ビジネスセミナー開催!

ティクナットハン師の教えを受け継ぐアジアの導師が来日し、すべての社会人に必要な人間力を養う1Dayセミナーを開催!(※ティクナットハン師の来日はありません)

内容は一日の行程がすべて瞑想。ご法話、食べる瞑想(昼食にはベジタリアン弁当がついています)、歩く瞑想など。自分自身のこと、周りのことを深く見る目を持ち、無意識から意識へと変革に導きます。

経済の世界でも、禅の学びが活かされようとしています。マインドフルネスをビジネスでどう活かすか。思いやりや他者への理解などが、ビジネスの成功と共生するものだということを皆様とシェアします。

1Dayセミナー「幸せになるビジネス〜コミュニケーション力の磨き方〜」
【開催日時】2014年5月10日(土)10:00〜17:00
【場所】東京グランドホテル 桐楓の間(キリカエデノマ)
【料金】15,000円
■お問い合わせ・お申し込み■
株式会社エルアウラ
Tel.03-5778-3290
http://www.trinitynavi.com/products/detail.php?product_id=933
※その他の来日・企画は、『微笑みの風』(http://www.windofsmile.com)をご覧ください

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