腸内環境を整えて花粉症を撃退しよう パート2

花粉症と腸内環境は関係があるの?

■前回の記事はこちら
腸内環境を整えて花粉症を撃退しよう パート1

さて、花粉症撃退対策連載第2回です。
それよりまず、「筆者はその方法で花粉症撃退したのか?」という事ですよね。
腸内環境整えるのは良いけど、今からお伝えする方法で、もちろん僕は実践してるんですけど、それで効果がないならお伝えする意味もまったくないですし。
結論から言えば、僕は今年はマスクなしで生活しています。
毎年マスクなしでは生活もままならない人間でしたが、今年はマスクもしていません。
もちろん、最近ではPM2.5などの有害物質や、この時期はそもそも乾燥しやすく空気が良いとはいえないので、目や鼻がおかしい時は多々ありますが、くしゃみが止まらなかったり、鼻水が垂れてきて仕事にならない、というのは今のところまったくありません。
というわけなので、お伝えする方法で、今のところ僕には効果があります。

前回は何も具体的な事をお伝えせずに終わりましたが、今回は具体的に「僕が何をしたか」をお伝えしていければと思っています。

腸内細菌を増やすのではなく減らさない

前回書きましたように、僕は非常に出不精で、面倒くさがりです。
花粉症対策には腸内環境を整えるということで、有益な腸内細菌を増やすためにはヨーグルト等の乳酸菌の入った食品を優先的に食べる、というものですが、こんな簡単な事すら僕は出来ませんでした。

そこで、僕が考えたのが、まったく逆の方向なんです。
増やすのではなく、「腸内細菌を減らさない」です。
腸内細菌を増やす「ために」食事をするのではなくて、減らさない食事をするんです。
具体的とか言いながら、どんどん漠然としてきましたが(笑)
増やすため、というのは何かプラスする必要がありますが、減らさないとなると、加えるというより見直す、という感覚が強くなってきます。
なぜこう考えたかというと、自然農法の観点と自然、自分の体内を見た時にそう閃きました。

皆さんにお聞きしたいのですが、生ゴミを40度、湿度100%近いところに置いておけばどうなりますか?
当然腐りますよね。
その環境が、自分の腸内なんです。
そうなんですよ、ほっといても腐ったり、発酵したりする環境が生きてる限り自分の体内に存在しているんです。
そこに食料、有機物を流し込むわけですし、腸内には元々色んな菌がいますから、その条件で菌が繁殖しない方がおかしいわけです。
要するに、食べ物を食べさえすれば、その種類や食べ合わせによって、発酵や腐敗は必ず腸内で起こる、わけです。
その時に腸内細菌は活発に活動することになりますから、ヨーグルトであろうが、なんであろうが、食べ物を摂取したら腸内細菌は勝手に増えるわけです。

勝手に、自然に増えるようなシステムがもう既に自分の中にあるのだから、そうなると「増やそう」という意識は余分になってきますよね。
山をご覧になったらわかると思いますが、誰の手も入っていないのに山の木々や雑草は、枯れる事なく五月には新緑を迎えます。

アマゾンを見れば明かですね。むしろその方が、生物が活き活きしているようにも感じられます。
自然というのは、そういうもので、植物も人間の力を借りずに勝手に育ちますし、災害で山が剥げたとしても勝手に復元しようとします。

人間も自然から生まれた存在ですから、勝手に治ろうとする、勝手に生きようとするシステムが備わっているのは間違いありません。
本当はそれをしっかり感じておれば良いのであって、その自然のシステムを無視して自分の自意識でもって体を操作しようとするからおかしくなるんですね。
自然も人間が何かをするとおかしくなってきます。
元々完璧なバランスの自然が、人間の自意識が入る事で、バランスが大きく変わる。
環境破壊を見るに、明らかですね。

自意識ではなく、身体に委ねる

花粉症には腸内環境、腸内細菌が大事なのは皆さんお分かりかと思いますが、その腸内細菌のバランスや環境というのは、本当のところをいうと、自分ではコントロール出来ない部分になってきます。
自ら腸内温度を変えたり、湿度を変えたり出来るでしょうか?

漬物はある程度人間の自意識で空気を入れたり、環境を変えて菌の繁殖をコントロールし美味しさを引き出したりする事ができますが、腸内環境を人間の意思で管理するなんていうことは、最初から不可能なんです。
不可能だから、人間の体や自然は自意識が働かなくても勝手に動く完璧なシステムを備えているわけです。
自然や、人間の体のシステムというのは、自意識のコントロールより遥かに完璧です。
最初から自分の中に、こんな完璧なシステムがあるのだから、その邪魔さえしなければ何の問題もないな、と考えついたのです。

それが、一言で言えば腸内細菌を「減らさない」という事になります。
簡単に言えば、どれだけ自分の体のシステムの邪魔をせずに、それでいて自分の行きたい方向性に体を持っていくか、という事です。
自意識の領域と、無意識の領域との上手な付き合い、とでも言いましょうか。

というわけで、具体的と言いながら、今回もかなり概念的な部分で終わってしまいました。
次回は、この考えを元に、現代の食事の問題点などをお伝え出来たらと思います。