一風変わったタイトルに込められたメッセージとは?濱田岳主演『サケボム』

サケボム(SAKE-BOMB)
このユニークなタイトルに隠された意味とは?

2013年、「アメリカで映画を撮りたい!」と海を渡り、一途に夢を追い続けたひとりの日本人青年の長編デビュー作が誕生した。世界中の新しい映画の「才能」が集結する「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭」でワールドプレミア上映されるやいなや話題を集め、第29回ロサンゼルス・アジアン・パシフィック映画祭で最優秀脚本賞、第14回サンディエゴ・アジアン映画祭で最優秀作品賞を受賞。その後、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ハワイほか全米の各都市で劇場公開され、イギリス・ロンドンで行なわれたレインダンス映画祭での上映などを経て、いよいよ日本での劇場公開が決定しました。

タイトルの“サケボム(SAKE-BOMB)”とは、ビールジョッキの口に箸を渡し、その上に乗せた日本酒のおちょこを「サケボム、サケボム、サケサケボム!」の掛け声でテーブルを叩いて爆弾のように落として作るカクテルのこと。日本食ブームのアメリカでは、パーティで必ず盛り上がるポピュラーな飲み方です。

果たして、この一風変わったタイトルに込められたメッセージとは?
ナオトとセバスチャンの旅を見届けたとき、答えがきっと見つかるはず。

国籍も境遇も文化も性格も正反対!
そこで見出した希望とは?

日本の片田舎で創業から300年以上続く老舗酒蔵で働いているナオト(濱田岳)は、ある日、社長(でんでん)から酒蔵を継がないかと告げられる。携帯電話もパソコンも持たず、ひたすら酒造りに勤しんできたナオトは、社長の提案を喜んで受け入れる。
社長から「今バカをやっておかないと、歳をとってから後悔する」と言われて、1週間の休暇をもらったナオトが思いついたのは、生まれて初めてのアメリカ旅行だった!

叔父のタカノリ(渡辺裕之)を訪ねてアメリカ・ロサンゼルスにやって来たナオトは、そこで従兄弟のセバスチャン(ユージン・キム)と出会う。喜ぶナオトに対し、セバスチャンはどこか苦い顔……。
それもそのはず、セバスチャンはイヤミばかり言っている嫌われ者で、日々やっている事と言えば、YouTubeスターを目指して自分の動画ブログ【おしゃべりアジア野郎】で鬱憤(うっぷん)をぶちまけるだけ。しかも恋人のタミコ(サマンサ・クワン)に振られて、家を追い出されたばかりとあって、気分は最悪。さらに、ブログもソーシャルも知らない“ニッポンの田舎者”と一緒に過ごさなきゃいけないなんて、あり得ないといった様子。

ナオトがアメリカにやってきた目的は、かつて日本で付き合っていた恋人のオリビア(ジェン・リウ)を捜すことだった。オリビアが「ペタルマ」という郊外に住んでいるということだけを手掛かりに、ナオトとセバスチャンの旅が始まる!

ナオトのオリビアへの一途な思いに感動したジョスリンやパーティで知り合ったゲイのマイケル(ジョシュ・ブローディス)も巻き込み、旅を続けるナオトとセバスチャン。国籍も境遇も文化も性格も正反対で、大きなカルチャーの壁に阻まれギクシャクしていた2人だったが、ナオトの存在は、コンプレックスで固められたセバスチャンのささくれだった心をだんだんと癒していく。

そしてついにオリビアの家へとたどり着いた2人は、そこで衝撃的な光景を目にする。果たしてナオトの想いは届くのか!?

 

『サケボム』
2014年5月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
©2013 pictures dept./Sake Bomb Films,LLC

【キャスト】
濱田岳 ユージン・キム マーレーン・バーンズ ジョシュ・ブローディス サマンサ・クワン 渡辺裕之 ジェン・リウ クリッシー・フィット ジェシカ・ヴァン ダット・ファン マリー・キャリー でんでん

【スタッフ】
監督:サキノジュンヤ
脚本:ジェフ・ミズシマ
プロデューサー:妹尾浩充
エグゼプティブ・プロデューサー:汐巻裕子、梶尾徹
音楽:吉田大致
撮影:サム・K・ヤノ
キャスティング:ブラッド・ギルモア
挿入曲:「SOS」ジュン・エルディング

原題:SAKE-BOMB 2013/アメリカ=日本/カラー/82分/シネスコ/5.1chサラウンド/英語・日本語字幕 製作・配給:ピクチャーズデプト

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