アンガーマネジメント Vol.20「自分の良さに気付いていますか」

アンガーマネジメント Vol.20「自分の良さに気付いていますか」

自尊心が低いと、落ち込んだり他人を恨んだりしやすくなる

「自尊感情」って聞いた事がありますか?
平たく言うと、「自分には価値がある」という「自分への自信と誇り」です。

「自尊感情」は「怒り」や「不安」をコントロールするのにとても重要な役割を果たしてくれます。
一方、行き過ぎると「ナルシストな奴だ」と周りからうっとうしく思われるので、謙遜を美徳とする日本人にとってはなかなか持つのが難しい価値観です。

自尊心が低い方と高い方では、怒りや不安の耐性にどのような違いが出て来るのでしょう。

例えば、こんな状況を考えてみて下さい。
会社でミスをしてしまい、上司から「お前は本当に使えない奴だな!」と暴言を吐かれたとします。

自尊心が低い方は、他人の言葉を通して自分を評価する傾向があります
なので「私ってやっぱりダメな人間」と感じ、暴言を吐く上司を恨んだり、自分も落ち込んでしまいがちです。

一方、自尊心がある方は、「今回はミスをしてしまったから、反省して次回につなげよう。でもそれは私が使えない奴だという意味ではない。上司は機嫌が悪かったんだろう」と客観的に上司の暴言を捉えられるようになります。

自尊感情を強化すれば、他人のよいところが見えるようになる

またこんな例もあります。
すごく美人でスタイルもいいのに「顔にも自信がなくて、あと5kg痩せなきゃ」などと思っている人、結構多いのではないのでしょうか。
美を追求する事自体は素晴らしい事ですが、それが強迫観念にまでなってしまうと問題です。

他人からの「綺麗だね」とか「スタイルいいね」という賛辞によって自分のアイテンディティーを保っていたとしたら、「最近ちょっとふっくらした?」という何気ない一言を許せなかったり、自分の外見が劣ったと不安になってしまいます。

何事も、「言うは易し行うは難し」で、色々偉そうに書いている私も、実は自分を卑下しがちです……。

個人セッションをしていた時の事です。
クライアントであるA様は、お話を伺っていくと周りの人が褒めてくれても、なかなかそれを受け取る事ができない、また自分のいい所がなかなか見つからない、という特性がおありのようでした。

A様には通常のアンガーマネジメントトレーニングに加え自尊感情を強化するワークも行っていて、「素直に褒め言葉を受け取るのと同時に、ご自身も周りの方のよい所を見つけて褒めてあげるようにしましょう」とお話した事がありました。

すると、セッションが終わって雑談をしていた時、ふいにA様が「手が綺麗ですね」とおっしゃって下さいました。
私は心底ビックリしました!!だって私は自分の手が小さい頃からコンプレックスだったんです。

なので、私の中では、「手=他の人より劣っている、できれば隠したい」という思いをずっと持っていました。
でも、A様はその手を褒めて下さったんです。

自分の良さは、なかなか気付けないもの。
だからもし、誰かが貴方の事を褒めてくれたら「いえいえ、そんな事は……」と謙遜ばかりせずに「どうもありがとうございます!」と笑顔で返してみて下さいね。
次回は、自尊心を高めるにはどうしたら良いか、簡単な方法をいくつかご紹介致します。

 

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