青い鳥症候群~メーテルリンクの青い鳥から学ぶスピリチュアル・レッスン

“青い鳥症候群”ってご存知ですか?

最近、青い鳥症候群という言葉を良く耳にします。
この青い鳥とはメーテルリンクの童話『青い鳥』からきているもので、物語は、幸せの青い鳥を探し始めて森の中をさまようチルチルとミチルが様々な冒険をし見つけられずに帰宅すると、家の中の籠の中に青い鳥がいた。結局のところ、幸せは一番身近なところにあるんだよ。というお話。

何かを選択をしても、私の求めているものは「これじゃない」「違う“何か特別なもの”があるはず」と探し始め、様々な事に手を出します。そして結局のところ、私が求めているものはなんだろうか?と迷子になってしまいます。

このような症状を【青い鳥症候群】といいます。”私の生きる道を探したいと職を転々と変えてみたり、様々な講座をただ受講し続けてみたりと、行く先が定まらず社会の中で迷子になってしまっている人々がたくさんいるようですね。

と、人ごとのように書いている私も若いころは立派な迷子ちゃんでした。
選んだ環境の中で与えられた期待、それとは裏腹に充実感を手にすることが出来ず、私には特別な何かがあるはず!!と社会に出てすぐに思った私。

一般的な考え方や価値観のずれがあり家族の中でも、理解を得ることがとっても難しかったので、ひとつの会社で同じ仕事を続けるのがとっても苦手。更に正義感が強すぎて、間違っていれば社長だろうと訴えぶつかる始末。引っ越しの多さが迷子になっていた証拠。

私の生きる道は何?私の幸せの青い鳥はどこにいるのだろうか?常に心は虚無感を感じ、社会を信じられずに、自分を信じられない時期が長くありました。

遠くインドの地で“青い鳥”が手に入った?

そんな迷子の私はとうとう日本から遠くインドの地に降り立ち、Oshoの瞑想センターに行き約1年程過ごすことになったのです。今から20年前の事です。

毎朝6時から行われるダイナミック瞑想から1日が始まり、瞑想三昧の毎日。更に世界各国からスペシャリストたちから学ぶ様々なワークを受け充実した時間を過ごすようになると、ようやく自分を受け入れ自分自身に信頼を持てるようになったのです。

そして自分の進む道を見つけたのです。それは私の内に宿っている光。そこに向かうことが唯一の道で在ることを知ったのです。そしてその光に続いているのが瞑想という道であることを。

こうして私は、私の青い鳥を手に入れることができ、生涯迷わず幸せに暮らせるのでした。めでたしめでたし。

とは簡単にはいきません!物語には続きがあり、青い鳥はその後籠から逃げてどこかへと飛んでいってしまっていたのです。そしてチルチルとミチルは嘆きます。そして訴えます。「どなたか、あの青い鳥を見つけたら、僕たちに返して下さい。僕たちが幸せに暮らす為にはこの青い鳥が必要なんです。

“青い鳥”を大きく成長させる方法

作家の五木寛之さんは著書「青い鳥のゆくえ」の中で「できあいの解答(青い鳥)なんてない。あらかじめ決まった答えなんてない。人間には青い鳥(幸せ、希望)が必要だ。だからひとりひとりが自分をつくらなきゃいけない。ひとりひとりが自分の青い鳥を自分で作らなければいけない・・・」と書いています。

私は思うのです。私が見つけた青い鳥【内なる光】、それは決して自分の外側に求めても手にいれることは出来なかった。そしてその光に通じる唯一の瞑想を怠っていたら、きっと幸せの青い鳥は逃げてしまう。その変わり日々瞑想をし内なる光に触れていけば、青い鳥は大きく成長していくと。

だからこそ常に自分自身と向き合い、意識的に自分の道を生きる必要があるのです。
そしてそれは私だけの青い鳥であり、誰かにあげることもできない。みな自分の青い鳥を作っていかなければいけないのです。