『ルーンマスター杉原梨江子 ~北欧の聖なる文字ルーンからの伝言~』 第19回

桜の花

家の中で、桜の花が咲きました

さくら、さくら……嬉しい花の季節がやってきました。今、雨が降っていますが、しっとり濡れた桜も色っぽくて好きです。川のほとりに咲く桜がはらはらと散って、川をピンク色に染めるのを眺めるのも好き。

わが家では、花びんにさしていた桜が花を咲かせました!

第17回でお話しした、桜の枝。嵐で折れたという枝をいただいた時は蕾も出ていなくて、ただの茶色い枝でした。水につけているだけで芽が出てくるのかしら?と心配するほど長くかかったけど、やっと芽がぽこんぽこんとあちこちから!

それからゆっくり、ゆっくり、少しずつ大きくなって、2~3日前、花びらがちょこんと出てきました。淡い緑色の花びらが白に近い緑色になって、やがて白い八重の桜が咲きました。枝はたくさんいただいたのでキッチン、アトリエにも飾り、部屋のあちこちで桜の芽吹きを楽しんでいます。

桜の芽桜の花
Photos by Rieko Sugihara

新しい始まりを守護する「若葉のルーン」

4月、新しい門出を迎える人も多いでしょうね。新しい場所で新スタートをきるあなた。環境は変わらないけど、何か“新しい決意”を意識しているあなた。まさに、人生の芽吹きの時を迎えるあなたを守護するルーン文字をご紹介しましょう。

若葉のルーン
【若葉のルーン/B ベオーク】
神秘の力新しい始まりの守護、夢を大きくする力、包容力、純粋な魂

シラカバ

若葉のルーンには、新しい始まりを象徴するシラカバの女神が宿っています。シラカバの美しい並木を描いてください。一本の枝から小さな芽が出てきました。淡い緑色をして、触ると柔らかい、かわいい若葉です。
それは、あなたの心に芽生えた夢の葉っぱ。一度芽を出した若葉が再び枝の中に戻ることはありません。目には見えないほどの変化でも、前を向いて大きくなっていきます。

【若葉のルーン(ベオーク)】がくれるのは新しく始める勇気の力。仕事でも人間関係でも、何か新しい動きが始まるように促します。古代北欧の人々はシラカバを“境界線を引く儀式”に使いました。過去のあなたと現在のあなたとをくっきりと線引きして、新しい自分へと成長するチャンスをくれるのです。

最初は小さな一歩にすぎませんが、やがて大きな葉っぱへと、ぐんぐんと生長していく力。仕事や勉強、チームの始まりの時に、【若葉のルーン】を手帳やツメに刻みましょう。日常の様々な出来事をあなたの芽を大きくする力へと転換してくれることでしょう。

下の写真は桂(カツラ)の芽。となりはイチョウの芽。さあ、あなたの心に芽生えた若葉はどんな形? どんな色? どんな葉っぱに成長させていきたいですか?

かつらの芽

photos by Rieko Sugihara