末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」 PART.10 ~「自分軸」に潜む罠 ~

末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」 PART.10 ~「自分軸」に潜む罠 ~

「自分軸」に潜む罠

自己実現を果たす上で大切なのは、何を自分の主軸とするかだと言えますが、今回はその「軸」について深めていきたいと思います。

やりたいことはあっても、人に合わせ過ぎて自分の意志を通せない、自分が何を望んでいるのかさえ不明確、意見や情報に振り回されて結局どうしていいのかわからない。
そういう人たちに対して「自分軸」を勧める傾向にあるようですが、この「自分軸」には罠があります。

「自分軸」と一言で言っても定義づけは様々なようで、あまり統一性がないように思われますが、共通するところと言えば「主体的である」という点でしょうか。

どこそこのサイトでは、計画を立ててから必要なことだけやるべきだと書いてあったけれども、占い師からは、とにかく思いつくことを片っ端からやらないと何も進まないと言われた。どっちの言うことも正しい気がして、どうしていいのかわからない。

そんな優柔不断なAさんに、友人のBさんが「振り回されていないで、自分軸でやらなきゃだめよ」とアドバイス。
「そうね、自分を中心に考えなきゃね。人に合わせても意味ないんだから。わたしの人生は自分で決めるのよね」

Aさんの問題が、この考え方で解決するはずがありません。ラクな気持ちになったとしても翌日にはまた迷っているだろうし、「自分軸」でやっていこうと明るい気持ちになって何かしら行動し続けることができたとしても、遅かれ早かれつまずくに決まっています。

ブレない自分でいるための「自分軸」。自分を主体として生きるスタンス、信念を持って自分らしい生き方をすること。
こういった定義づけそのものに「良い」・「悪い」はないし、どう捉えてどう生きようが自由で、否定する気持ちは一切ないのですが、根本的な部分をしっかり考えてみてもいいのではないかと思うのです。

「軸」を、生き方の基本となるもの、指針、土台と捉えるなら、「自分軸」というのはむろん、自分の考え方、感性、欲求、理想、信念といったものをベースに決断し行動していくスタンスということになるわけですが、カッコよく響くかに思えて、ここには大きな落とし穴があるということに気づいていたいものです。

これまでのコラム記事(PART.7【「ゆだねる」強さ】PART.8【“都合”と“流れ”(その1)】)でも触れてきましたが、自分で自分の人生をコントロールすることなど不可能です。できているように思えたとしても、ちっともできてなどいません。

あなたの人生の舵取りをするのは“誰”か。

「ほかでもない自分だ」と思うなら、「自分軸」とはつまるところ、「自我(エゴ)軸」だということです。「自分」の考え方、感性、欲求、理想、信念。これらは全部、エゴによるものです。

そして、「自我(エゴ)軸」が「ブレない」でいるなど、あり得ません。エゴによってわたしたちは不安や怖れを抱き、バランスを崩し、葛藤を繰り返し、カオスの中で“ドラマ”をやっているのだから、永久的にブレないでいるなんて不可能です。
「ブレないための自分軸」とは、だから根本的に矛盾しています。目指したって失敗するのです。

「軸」を“バトン”に

「利己的自己実現」(詳しくはコチラ)を果たすなら、自分の心の投影でしかないこの“ドラマ”世界で――それこそ「思い」で「引き寄せ」、具現化させて――「自我軸」を貫いていたってかまわない――それなりの面白さと、それ相応の苦しさを味わっていてもよい――けれども、「利己的自己実現」には“終わり”があるし、誰もがいずれは魅力を感じなくなるものです。そもそも本当は魅力などないのだから。

「利他的自己実現」(心の底から幸福を感じられる活動で、周囲の人々にも喜びをもたらす、“分かち合い”の生き方)を望むなら、「軸」――意思決定の基盤――は、「他人」でもなければ「自分(自我、エゴ)」でもない“誰か”に手渡す必要があります。

「軸」を“バトン”にして、ゆだねるのです。渡す相手はと言うと、高次の自己(ハイヤーセルフ)と呼んでも良いし、ガイドスピリットでも、「天」や「宇宙」でもかまいません。

「他人軸」でも「自分軸」でもなく、「ハイヤーセルフ軸」。呼びかたは重要ではありませんが、分離の世界の誰に任せたって心穏やかではいられないのだから、高次の存在にこそ預けて、ガイドしてもらうことが肝心です。誰だって、いつからだって(いまこの瞬間に!)できること。

“バトン”を手渡すことで、随分平穏を感じられるようになるし、苦労なしに様々なことがうまく運び、人々との素晴らしい“分かち合い”に感謝の想いと喜びを感じる日々を送れるようになるのです。
次回は“バトン”の渡し方について述べてみようと思います。

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