ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.26~料理をする人ほど健康に!?

ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.26~料理をする人ほど健康に!?

アメリカの子どもにせまる危機

先日、アメリカ在住の高校の同級生の女性から、「Trinity WEBのコラムを読んで面白かったのでメールした!」とfacebookに連絡をいただきました☆コラムを読んでメールをいただけるのは本当に嬉しいですが、それがまたアメリカにいる同級生からとは!でもこの同級生の方とは高校時代に残念ながら面識がなく……「はじめまして」とご挨拶しました。
同級生の女性はぼくのコラムの内容にとても共感してくれて、下のムービーを教えてくれました。
TEDカンファレンスで20分くらいのプレゼンです。お時間ある方はぜひ見てみてください。的を射たとても大切なことを言っています。

要約すると、アメリカ人のほとんどは食事に起因した病気で亡くなっており、今の子どもたちは食に関する正しい教育を全く受けていないため、肥満の子どもがとても増えており、このままだと将来はますます危うくなる。子どもたちに正しい食の教育が必要だ!ということです。
実は同級生の女性はアメリカで肥満やアレルギーの子どもが日本以上に多いことを感じておられるようで、それでこのムービーを教えてくれました。
ムービーの中でぼくがショックを受けたのは、野菜や果物など食材の名前を子どもたちが全然答えられないことでした。食材を見て答えられないということは、普段から加工食品ばかりを食べているか、外食が多いか、ということです。家で料理をすることがないんですね。

でもこれはアメリカに限ったことではありません。たぶん日本でも同じように調査してみるとアメリカに似た傾向が出てくるのではないでしょうか?「お米を洗って」と子どもに言うと、洗剤を入れてお米を洗った子がいたと聞いたことがあります。小学校の運動会にコンビニ弁当を買って弁当箱に詰め替えて持ってくる親がいる、というのもよく耳にします。多くの人が「えーーっ!」と思うようなことが今やあたりまえになりつつあるのです。

 

チキ○ラーメンが食育?

ムービーのジェイミーも言っていたように、今日本でも食育が重要になってきています。
ところが数年前、テレビを見ていてぼくは強烈に違和感を感じたことがあります。それは、某インスタントラーメンが芸能人と一緒に食育を謳うテレビコマーシャルをうっていたことです。この食品は誰もが知るように日本が生んだ国民的食品の一つですが、インスタントラーメンです。インスタントラーメンが食育???
今でもしょくいく幼稚園キャラバンという食育活動をしていますが、作るメニューはそのラーメンがベースなんです。大手食品会社がコマーシャルやイベント的に食育活動をしてくれるのは影響力もあって素晴らしいことだと思いますが、そのベースがインスタントラーメンというのはどうなのでしょうか? そりゃあラーメンだけそのまま食べるより、上に野菜やさまざまな具を乗せて食べる方がいいことはいいですが、ベースはインスタントラーメンですよ! 食育って言えると思います?
ウェルネスセンスの高い人はすぐに理解できていると思いますが、これは某大手ファストフード店がやっているハッピーセットと同じで、子どものころからなじませることで、大人になっても食べ続けるための企業戦略である、という認識を持ってください。それを親が理解したうえで子どもに食べさせてあげてほしいのです。

 

料理をするほど長生き!?

ムービーのジェイミーの言っていることを裏付けるとても興味深い調査があります。
台湾とオーストラリアの合同研究グループが台湾在住の65歳以上の男女1,888人を対象に、家庭での料理の頻度と寿命との関連を調べたところ、「週5回以上」料理したグループが男女ともにもっとも死亡率が低く、「料理をしない」グループがもっとも死亡率が高かった、という結果が出ました。家庭で料理をよくするグループは食物繊維やビタミンCの摂取量が多く、コレステロールの摂取量が少ない傾向がありました。
つまり言いかえると、外食などは食物繊維やビタミンCが少なく、コレステロールが多いということですね。
この調査結果の原因にはありませんでしたが、料理をするという行為は食材の調達から調理まで複雑な工程をふむため、脳の健康維持に良いということ。また、家の食事は保存料や化学調味料などの添加物が外食に比べて少ないことも、この結果の要因の一つではないかと思います。

 

日本人男性は食事を作らない・・・

これはとある人から聞いた話でデータの裏付けは取れていませんが、
「夫婦で子どもがいる家庭で、妻が同窓会などで家を空ける場合、家にいる夫と子どもの食事はどうするか?」を、世界何カ国かの家庭を対象に調査したそうです。
その結果は、西欧諸国や韓国では「夫が料理をする」が圧倒的に多かったのに対し、日本では「妻が食事を作っていく」「妻が帰るまで待つ」という回答が多く、その次が「外食をする」だったそうです・・。
データ元は分かっていませんが、これ、あながちウソのデータではないとぼくは思います。みなさんもちょっと納得いくのではないでしょうか?
「男子厨房に入るべからず」という言葉がありましたが、今の時代はまったく違います!今は男女の垣根がなくなりつつあり、夫婦ともに働くのがあたりまえの時代。それなら夫も家事をするのがあたりまえ。料理をするのもあたりまえです。とくに男性の生涯未婚率は2010年で20%に達し、5人に1人は一生涯結婚できないという状況。2030年には3人に1人になると言われています(ちょっとぼくも不安になってきました・・・)。生涯独身で毎日のようにインスタント食品、スーパーのお惣菜、外食ばかりしていたら、身体がどうなるか想像つきますよね。こんな時代だからこそ、結婚している男性も、独身の男性も、健康的に人生を楽しむためには「料理を自分で作ること」です!