海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」神様だって気を使っています PART.3

海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」神様だって気を使っています PART.3

目の前に急に現れた天使!でも外見は……

さすがにこの頃は多少のスピリチュアルに関する知識も得ていました。天使と出会う誘導瞑想があったり、自身で行う瞑想法があったりと、天使をみる(会う)手段として広く紹介されているキーワードのひとつに『瞑想』があるのだと思います。
しかしあのとき私は瞑想はしていません。急ぎ足で公園を横切っていただけ。しかも一瞬の出来事でした。それよりなにより……。

「天使がヤカンを持ってお茶を勧めるのか? しかもあの言葉遣いはなんなんだ?!まったく天使っぽくないじゃないか!!」

私が想像力から描く天使は愛らしい赤ちゃんやあどけない少女、そして美しい女性です。しかし公園でふいにみたビジョンはそれとはまったく別の姿でした。

私はここで瞑想なるものに挑戦してみることにしました。気を整えるための瞑想は普段から行っていましたが、何かをみようとする意識付けて行う瞑想は初めての試みです。
座禅を組み、背筋を伸ばし深い呼吸で地と繋がります。そこから天に向かって意識を預けたところ……

いきなり目の前に真っ赤に燃えるような地平線が見えました。そして遠くの方からなにやら聞き覚えのある勇ましい音楽が聞こえてきます。

『炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~』

そのリズムに乗ってなにかが踊りながらこちらに近づいてきます。その姿は絵画で見たことがありました。頭が象、体は人間……そう!ガネーシャです!
ズンズンとリズムに乗って踊りながらガネーシャが私のすぐ側までやってきました。そしてグルグルと私の周囲を踊り狂いながら、そして……そのまま去っていったのです。

ポカーンとする私の背中を誰かがポンと叩きました。振り返ると全身真っ赤な人が立っています。

「さて?ワタクシは誰でしょう?」

突然の質問でしたが私は咄嗟にこう答えていました「アバロキテ……スバラ?」と。しかしそう答えたもののビックリです、その言葉の意味が自分でもわかりません。

「え?なんなの?アバロキテなんとかってなに?」
「そんなこと、あとから調べなさ~い、ふぉっふぉっふぉ。」

そう笑いながら真っ赤な人もまた去っていったのです。
一瞬の出来事にしばらく呆然とする私でしたが、答えた言葉を忘れないうちに調べようと、すぐにパソコンに向かいました。

正しくは「アバローキテシュヴァラ」サンスクリット語で観自在菩薩のこと。

観自在……自由に存在し、自由に観る。ふいっとそんな言葉が頭に浮かびました。
なおもパソコンを凝視していると、あの太っちょおじさんも一緒になってモニターを覗き込んでいます。思わず私はそのおじさんにこう叫んでしまいました。

「ラファエル!なにやってんの!?」

おじさんはニヤリと笑ってこういいました。

「ついに名前で呼んでくれたね。ところでオマエさん、天使がみえるんじゃないの?」