心の平和、他人への優しさと思いやりが心身の健康に役立つことは、科学的にも証明されている。ダライ・ラマ法王講演レポート

ダライ・ラマ法王 2013年 来日講演会レポート PART.8
心の平和、他人への優しさと思いやりが心身の健康に役立つことは、科学的にも証明されている。ダライ・ラマ法王講演レポート

心に対する研究を行う科学者が増えている

「そして最近では、アメリカのエモリー大学、ウィスコンシン大学、そしてスタンフォード大学などの科学者たち、そしてヨーロッパの各大学の方々のなかにも、こういった心を訓練する、自分の心を訓練することで自分の心に平穏さを保つこと、こういうことに関心を持ち、それについての研究や実験をされている方々がますます増えています。

そこで、私たちは愛と慈悲の心、平たくいうならば、他の人に対する優しさと思いやりを維持するというような訓練をすることが、いかに心を平穏に維持するために役に立っているかということに新たな関心を持ってくださっているわけです」

2~3週間の瞑想で血圧やストレス値が下がる

「そこで、ある大学のなかには、2~3週間の間、愛と慈悲の心に瞑想する、というような実験をしているところがあるわけです。そしてその実験前に血圧、ストレス値を測っておいて、2~3週間の間、瞑想を通して自分の心に優しさと思いやりを育むという実践をしたその後で同じ数値を測ってみると、驚くほど血圧やストレス値が下がっているという研究結果が出されているわけです。それによってその実験に参加した方々は、実験前よりもより心が穏やかで幸せな状態になったということも報告されているわけです」

他の人に優しさと思いやりを 心の平和が心身の健康につながる

「このように考えてみますならば、人間世界のなかでも、友好的な関係を育むことのできる、より優しさに満ちた人間になることができるということを理解することができるわけです。

そこでこのような心の平和、そして他の人に対する優しさと思いやりを維持するということが、私たちの心と、そして健康に非常に役に立つということが皆様方にもお分かりいただけるのではないでしょうか」

So some scientists in America, at Emory University, the University of Wisconsin and Stanford University, and now some universities in Europe also began, have some study of training the mind including mindfulness, and that also some sort of lesson in order to cultivate compassion and to take care of problems to extinct.

Every day for a few weeks, they do meditation, meditation of some training, thinking. Before that start, they checked blood pressure and stress. And after they achieved these trainings, again they checked. Their blood pressure significantly decreased. And also their stress much reduced. And the sense of that person became much happier. And also they became very friendly sort of interaction with community level.

So from these cases, now scientifically, you see, to create peace of mind, to create warm-heartedness is useful.

~PART.9に続く~

(2013年11月25日 東京ダライ・ラマ法王来日講演「日常の中で活かす仏教の智慧~ダライ・ラマ法王と語ろう~」より。※英文はダライ・ラマ法王がご講演で話された内容そのままを転載。)
取材協力:ダライ・ラマ日本代表部事務所 http://www.tibethouse.jp/

ダライ・ラマ法王14世(His Holiness the 14th Dalai Lama)
1935年チベット東北部にあるタクツェルという村落に生まれる。2歳の時、ダライ・ラマ13世の生まれ変わりと認められ、15歳で政治・宗教両面の国家最高指導者となる。1959年に亡命し、インドのダラムサラに亡命政権を樹立。チベット問題の平和的解決を訴え続け、1989年ノーベル平和賞受賞。2011年8月には政治的地位を主席大臣のロブサン・センゲ氏に委譲。78歳となった今もチベット人をはじめ世界の多くの人々の精神的指導者として活躍している。