心の平和を維持することが、健全な、健康な身体を維持するための重要な要素。ダライ・ラマ法王講演レポート

ダライ・ラマ法王 2013年 来日講演会レポート PART.7
心の平和を維持することが、健全な、健康な身体を維持するための重要な要素。ダライ・ラマ法王講演レポート

私の心の状態はほとんどの場合、平和で穏やかです

「たとえば、私自身のことを少しお話ししますならば、私の心の状態というのはほとんどの場合、非常に平和で穏やかなものとなっています。もちろん私を取り巻くチベットの問題というものがたくさんあるわけであり、問題や苦しみというものはたくさん存在しているわけですけれども、たとえ私が肉体的に病気になった場合でも、私の心はどちらかというと平和でリラックスした状態に維持することができるということから、私はあまりそういった心がかき乱されてしまう状況に陥るということはないわけなんです」

長年の修行の結果、平穏な心を維持できる

「そして時々、健診など2、3日病院に入るということもありますけれども、そういった医療を受けたりする時に、お医者様や看護師の方々と、私はいつも点滴を受けたり注射をしていただく時に、そういった方々をからかったりして打ち解けた雰囲気で過すのが好きですので、そういったお医者様のような方々とすぐに友達になってしまうわけです。

つまり、そのようにたとえ自分の身体があまり健康でないような場合でも私はどちらかというと平穏な心を維持することができるという力を長年の修行の結果得ていると考えています。これは私の健康維持のために大変大きな役に立っています」

怒りの気持ちが生じても長くは留まらない

「もちろん、皆様方は私の顔をご覧になっていただければおわかりのように、私は78歳の老人です。しかし私は、心というものは普段から非常に平穏なものであるという大きな利点があると同時に、たとえカッとするようなこと、そして怒りの気持ちが生じてくるというようなことも、もちろん私にもあるわけですけれども、それは決して長く私の心に留まるということはありません。

ですから、私自身の体験から申し上げることができるのは、心の平和というものを維持することが、健全な、健康な身体を維持するいちばん主だった重要な要素になっているということがいえると考えているわけです」

I think, I can tell you about myself. Comparatively, I understand my state of mind is quite peaceful in spite of some problems even when I have some physical illnesses. At the state, I am quite calm, peaceful.

So when I have some medical achievement in hospital, within a few days, nurses and doctors complete some sort of medical affair, and when I leave the hospital these nurses and doctors, some of them in tears because of few days of interaction. When these doctors and nurses, they came in to give me some injections and infusions, I use to teasing.

So I think comparatively my mind is quite peaceful. As a result, my physical condition, I think you should judge from my face, now 78-year-old old person. I think my physical condition is good. So I feel it is because of my mental state is quite calm. Of course, I sometimes burst of anger, temper occur, but soon over.

So therefore from my experience, I can tell you peace of mind is a major factor for healthy body.

~PART.8に続く~

(2013年11月25日 東京ダライ・ラマ法王来日講演「日常の中で活かす仏教の智慧~ダライ・ラマ法王と語ろう~」より。※英文はダライ・ラマ法王がご講演で話された内容そのままを転載。)
取材協力:ダライ・ラマ日本代表部事務所 http://www.tibethouse.jp/

ダライ・ラマ法王14世(His Holiness the 14th Dalai Lama)
1935年チベット東北部にあるタクツェルという村落に生まれる。2歳の時、ダライ・ラマ13世の生まれ変わりと認められ、15歳で政治・宗教両面の国家最高指導者となる。1959年に亡命し、インドのダラムサラに亡命政権を樹立。チベット問題の平和的解決を訴え続け、1989年ノーベル平和賞受賞。2011年8月には政治的地位を主席大臣のロブサン・センゲ氏に委譲。78歳となった今もチベット人をはじめ世界の多くの人々の精神的指導者として活躍している。