スピリチュアル・ライター&ヒーラー並木由紀の最新スピリチュアル・レポート~ソーシャルゲームへの依存から抜け出すための一歩 PART.1

ヒプノセラピーをはじめとする各種セラピーの書籍で、喫煙やアルコールの依存とその対処法については多々目にします。しかし、スピリチュアルな世界ではまだあまり語られてこなかったソーシャルゲーム依存。スマホが当たり前になった時代の、誰にでも身近に起こりうる問題として、今回はソーシャルゲーム依存について考えてみたいと思います。

 

コンシューマーゲームとソーシャルゲームは何が違うのか?

ガラケー時代に、GREEやモバゲーといったソーシャルゲームサービスが登場するまで、ゲームと言えば、コンシューマーゲーム機とも呼ばれる専用のテレビゲーム機か、ゲームをプレイできるハイスペックのパソコンが必要でした。
コンシューマーゲーム機、つまり先日発売され話題になったPlayStation4®(PS4、ソニー)のような家庭用ゲーム機のことです。

家庭用ゲーム機が、ファミリーコンピューター、通称ファミコン(任天堂)で市民権を得て以来、ゲームに対しては様々な忌避や危惧の声がささやかれてきました。その代表的なものは、
「ゲームに描かれる残虐な描写は青少年の犯罪を助長するのではないか?」
といったものではなかったでしょうか。

私自身、子どもの頃からずっとゲームをやり続けてきましたし、ゲームの中では銃で人を撃つことも、刀で人をたくさん殺すこともあります。それでも、リアルで人を殺そうと思ったことは当然ながらありませんので、上記の指摘が的を射ているのかどうかはわかりません。

とはいえ、現在はCEROという年齢別のレーティング制度が厳しく設けられており、性表現、薬物や売春といった反社会的表現、暴力表現の描写があるゲームは18歳以上にしか売るとこができないため、そういった意味で青少年への悪影響はまずなくなったと言えます。

 

コンシューマーゲームとソーシャルゲームは何が違うのか?

それでも、心配ならそもそもゲーム機を買わない、子どもに買い与えないという選択もできるわけです。
ところが、ソーシャルゲームの登場が世の中を大きく変えてしまいました。

それは、「ゲーム機を買わなくても、誰でも持っている携帯電話で簡単にゲームができるようになった」ということで、これは今までの社会と大きく異なります。
昔から、GAMEBOY(任天堂)のように携帯できるゲーム機は人気でしたし、現在も3DS(任天堂)やPSP(ソニー)は変わらぬ人気ですが、これらはやはり「ゲーム専用機」ですから、「ゲームをする」ことを前提に購入するものであり、携帯電話とは用途が違います。

ゲームに興味のない人がゲーム機を購入することはないでしょう。コンシューマーゲーム機を所有する人の大半は、
「○○や○○をプレイしたいから、ハード(ゲーム機)を買う」と目的が明確です。「○○」はドラクエかもしれないし、FFかもしれないし、モンハンかもしれません。

しかし、ソーシャルゲームをプレイすることができる携帯電話やタブレットは、ゲームを第一の目的に購入されるハードウェアではなく、「電話をかけるためにスマホを買ったら、たまたまゲームもできる」という類のものです。

そのため、ソーシャルゲームにはまってしまった人たちは、はじめからゲームをしようとしていたわけではなかったにも関わらず、「携帯電話で無料のゲームができるというから、ヒマなときにやってみたらはまってしまった」という人たちが大半ではないでしょうか。

「無料ではじめられる」
これも、かつてのコンシューマーゲーム機にはなかったシステムであり、「課金を必要とされる場面もある」ということを知らないでいると夢のようなシステムに感じられるはずです。

~つづく~

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ソーシャルゲームへの依存から抜け出すための一歩