成長と活動のエネルギーが満ちる季節~春にふさわしい心の持ち方~

万物が芽を出す始まりの時期

こんにちは鍼灸師のSUMIYOです。
まだまだ寒い日もありますが、今回はスピリチュアル中医学の観点から春にふさわしい心の持ち方についてお話したいと思います。

中医学の世界では二十四節気で季節を考えるため、春は立春(2014年2月4日)から立夏(2014年5月5日)の前日までの約3か月のことを云い、すでに春は始まっています。

春は陰陽五行論でいうと「木」の位置に所属し、『天地すべてのものが生じ、万物はこの時期に芽を出す』と云われています。

今はまだ寒いですが、すでに植物は花を咲かせるために種をつけ、芽を出し、動物も活動を始めるための準備や成長を始めています。

人も大自然の一部と考える中医学の世界では人にとっても同じです。

春の養生法では昔から冬の間に溜めていた思いや、考え、想像を春の陽気とともにどんどん行動して発散していくことが大切とされています。

つまり今は、何かを学び始めたり、新しいことにチャレンジすることが大切です。

そういえば……最近、何か活動したくなっていませんか?

・習い事を探している
・旅行の計画を立てている
・目標ややりたいことができた
・何か新しいことにチャレンジしたいと思う
・外出が増えてきた
・コミュニケーションが盛んになってきた

など成長するための準備を始めている方やすでに始めた方もいるのではないでしょうか?
その気持ちが出てきている方は、自然の気を感じて生きている証拠ですよ。とても良いことです。

しかし反対に今はまだ寒いし、外にでるのも億劫で何もしたくないと思ったことを行動せず、自分のなかに生じた思いを育てずいつまでも冬のまま停滞していると体調を崩していき、夏に冷えの病になりやすく、病に悩むと云われています。

なぜ冷えを招くかというと
夏は陰陽五行論でいうと「火」の位置に所属し、火を燃やすための木をしっかりと積み上げていないと火がちゃんと燃えなかったり、燃えてもすぐに消えてしまうからです。

つまり春に成長や活動の火種をしっかりと作らないと、夏に動くためのエネルギーが出ずに不完全燃焼になってしまい冷えを引き起こします。

中医学では、心と身体はつながっています。

心が冷えると行動力も伴わず、無気力になり、身体も動かさなくなり冬のままの冷えた身体で病気になってしまいます。
例として一つ上げるなら、立夏の時期は5月。そう五月病といわれるように体調を崩し、無気力になる方が増える時期と重なります。

ですから、心身の健康のためにも春の時期に動き始めることが大切です。

これは子供さんやパートナー、友達に対しても同じことですので春に何かをしたい!!という方の意見は摘み取らず応援してあげて下さいね。

そうしないとその方の志がなくなり、心身の健康が失われてしまいます。

そうはいっても、まったくやりたいことがみつからない!!という方もご安心下さい。
無理に何かとみつけようとするよりも、そういう時は動かない心を動かすよりも、まずは身体から働きかけてみて下さい。

活動・成長・外向をもたらす陽の気は太陽から受け取ることができます。まずは外に出て太陽の光をたくさん取り入れましょう。そして運動をするなど身体を活発にすることで心も動き出していくことでしょう。
今日からでもまだ遅くなりません。成長のエネルギーが満ちている春、ぜひ皆様の成長のために素敵な時間をお過ごしください。

天・地・人の恵みに感謝を込めて  鍼灸師SUMIYO