海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」神様だって気を使っています PART.1

宇宙の意識体はいつも側にいる

天使の絵を描き始める少し前のこと。私は大人になってから喘息を発症しました。
発端は急性腎炎の治療に使った抗生物質の点滴。これにアナフィラキシーショックを起こし、それからケミカルなものにアレルギーを起こすようになったのです。
もともと何かにつけ過敏に反応を起こす体質。それがさらにひどくなってしまいました。その後、何度か救急車で運ばれるようなことがあり、私は「体質を根本から変えよう」と思い、東洋医学を頼るようになったのです。

最初は漢方。その流れから気功の先生を紹介され、同じ頃にチャネリングの先生と出会い、そして自身を宇宙人だという大学教授と出会ったのです。
漢方の先生からは陰陽五行を、気功の先生からは呼吸と瞑想法を、チャネリングの先生からは宇宙の叡智を、大学教授からは講師を通じてのコーチングを……セミナーということではなく、ざっくばらんなお喋りのなかから自然に学んでいたのです。

「先生たちの実践は面白そうだからやってみたい。そういえば似たようなことをアニメでやっていたぞ。そうだ!あれを真似してみよう!」

アニメを真似てカードを引くと相手の抱えている問題、必要によっては過去世、どうかすると遠隔で部屋の中までみえてしまいます。そしてそれが「当たっている」と言われれば、自分の能力を疑う気持ちなど起きません。

チャネリングもリーディングも誰にでもできる当たり前のこと。

誰に師事したわけでもなく、どうかすればバカバカしいとも思える方法でカードリーディングをやっていた私は、ある人たちにとっては目障りな存在だったのでしょう。
しかし今となって考えるに、あの高い授業料と不愉快な体験は、放っておいたら慢心の塊になっていた私を戒めるために宇宙が用意した計らいだったように思っています。
その証拠というと変ですが、私が横道にそれているときは『宇宙の意識体』が私の側にいつもいました。今思えばそれが警鐘だったのでしょう。そして不安を煽る相手ほど、その姿を目撃していたのです。

 

突然の出会い

その後、数多くのセッションをこなし、広がる交流のなかでベテランの占い師さんやヒーラーさん、セラピストさんたちと知り合いました。その人たちが実際にセッションする姿や信念に触れていくうちに、妙な戒めもなくなり『宇宙の意識体』に気づく人もいなくなり、スッキリとした交流へと変化していったのです。

ただ周囲から不評でありながらも「天使はファンタジーの世界に住む想像と妄想の産物」という身も蓋もないような持論は変わるものではありませんでした。

「つまりオマエさんは異端児なわけだな。」

6畳ほどの和室、窓の外には鮮やかな新芽と穏やかな清流がみえます。眉毛の濃い太っちょなおじさんがヤカンを片手に「よっこらせ。」と窓際の座布団に腰を下ろしました。

「飲むか?」

ヤカンから湯飲みに茶色い液体を注ぎ、太っちょなおじさんがその湯飲みを私に差し出します。

「麦茶、うまいよ。」

えーっと、ここはどこ?アナタは誰?

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