セドナから愛をこめて「アイル・グラハムの光日記」 第21回

セドナから愛をこめて「アイル・グラハムの光日記」 第21回

冬の太陽が差し込むセドナ

冬のセドナ。
ピキっと引き締まった冷たい空気が,気持ちよく身体の中に入ってくる。
ハイキングをしていても,真夏の1/2くらいの労力に感じるから嬉しい。

今日は,日本からいらしたHさんと, 地元の人たちに人気の「フェイ・キャニオン」をハイキングした。
そこは,ボイントン・キャニオンの隣に位置していて,女性的なエナジーに包まれた森の中のトレイル。
トレイルの入り口あたりの砂は,粒子が細かくてサラサラしている。

手のひらで,大地にそっと円を描いてみる。
溜まっていた電磁波や疲れが,スーっと抜けて行く。

砂を,指の間から少しずつ落としてみる。
こそばゆいような,すべるような感じの中で、自分の中にあるいらないものが,大地に還って行く。
これは,まるで聖地に入る前のお清めみたいだ。

ゲートを一歩入ると、赤い岩の谷間が両手を広げ,私たちを大きく迎え入れてくれる。
母なる大地のふところに入るように,一歩一歩,ゆっくりと足を進めて行く。

木立の間から,太陽の光がまっすぐに差し込んでくる場所があった。
冬の太陽はやさしい。その光を全身に浴びながら,心を静かにしていく。

風が変わった。
ずっとそばでさえずっていた鳥の声が,一羽ごとに個性のある存在となっていく。
ハートに浸透した光が,全身に広がって行く。
自分と自然の境がだんだんなくなってくる。
ただ,ここに自分がいる……。

突然、大きな声で鳥が鳴いた。
合図だ。
静かに目を明ける。
緑の色がより鮮やかに見えてくる。光の粒子がとても細かく感じる。

このままセドナの自然と繋がった状態で,ハートをオーブンにして,またトレイルを歩き始める。導かれるままに身体を動かして行く。

大きな二本の木が生えているところに出た。
感じてみると、左側が父の木.右側が母の木だった。
その中間に立ち、父の木の根っこと,母の木の根っこと,自分の足の裏から伸びている光の根っこを強く絡まらせた。
父と母の統合されたエナジーが、身体の中にまっすぐに入ってくる……。
そこで,必要なことがなされた後、次なる場所、アーチへと進んだ。

アーチの麓には,ネイティブアメリカンの遺跡がある。
長い年月によって壊れてしまったところを,ある程度再生したものだが,当時の様子がうかがえる。まるで,アーチの門番の役目を担った家のようだ。
そこは,外から見ると洞窟のように見えるが,一歩中に入って上を見上げると,ブリッジというかアーチになっている。

そのアーチは,自分の心の入り口の役目をしていると思う。
アーチの外側と内側のエナジーの違いが面白い。
心の内側に入るように,静にアーチの中入り、瞑想をする。

アーチの中心部には,岩壁から数十センチ離れたところに大きな岩がある。
上から落ちてきたものだと思うが,壁から飛び出たかのように,岩の形と壁にできた穴が,ジクソーパズルのようにピタっと合うのが面白い。不思議だ。

私は,これを「波動調整の場」もしくは,「次元の扉」と呼んでいる。
その中に入り、しばらく静かにしていると,何かしら身体に変化が起きてくる。

Hさんは,腸が急にぎゅるぎゅると音をたてて鳴り出し、その音が岩の中で反響するくらいだったと言っていた。

私は,入ってすぐに,頭の中で,ツーンと響くように軽い痛みが走った。
人によって,必要なことがなされる岩だと思う。

この岩のなかから外に出た時、違う世界に這い出たような感じがする。もしかしたら,次元の扉なのかもしれない・・とも思ってしまう。
母なる大地のふところの中でたっぷりと癒された私たちは,大きな,まあるい幸せの中に包まれた。
トレイルの出口付近で,丸く曲がった草の穂が,私たちにOKサインを出しているかのように揺れていた。

一人一人に素敵な魔法が用意されている森の中の FAY CANYON トレイルで,ぜひ,マジカル体験をされてくださいね。
今年も,それぞれの人が,それぞれの色でめいっぱい光輝く一年でありますように,お祈りいたします。
いつもありがとうございます☆

 

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