中肉中背の人が最も長生き? 長寿とアンチエイジングの秘訣は地中海食と有酸素運動!

アンチエイジング専門医・川田浩志先生インタビューPART.8
中肉中背の人が最も長生き? 長寿とアンチエイジングの秘訣は地中海食と有酸素運動!

Trinity vol.49「医師の養生」企画で、エビデンスに基づく若返り法として、運動の効果を紹介してくださいましたのが、アンチエイジング専門医の川田浩志先生。ここまでは、川田先生がダイエットや若さの維持にお勧めという地中海風の食事法についてお伺いしましてきました。ここからはさらに、日常生活でも実践しやすい有酸素運動についてお伺いしました。

地中海食+有酸素運動=アンチエイジング!

川田先生:
「地中海食が長寿と健康に良いというお話をしてきましたが、実は、食事にだけ気をつけていても、なかなかアンチエイジングは望めません。さらに、運動を日常生活のなかに取り入れるのがポイントなんです。

運動の重要なアンチエイジング効果のひとつは、肥満防止効果です。私もまったく運動をしなかったら、今より10キロくらい体重が増えているかもしれません。栄養はきちんと摂り、余分なカロリーはきちんと消費することが、アンチエイジングに大切だと思っています」

アンチエイジングの観点から見た理想の体型とは

――川田先生がお考えになる理想的な体型についてお聞かせください。

川田先生:
「皆さんは、ダイエットというとカロリーの制限をしてしまいがちですよね。でも、カロリー制限をしすぎてしまうと、ビタミンやミネラル、野菜や果物のファイトケミカルなど、必要な栄養素をとり損ねてしまう可能性があります。

体格と病気や死亡との関係について調査した結果でも、痩せすぎている人は、肥満の人と同じくらい、死亡率が高いことが示されています」

痩せ過ぎてもダメ
筋肉を育てることが大切

「若い頃からずっとカロリー制限をして痩せていると、将来、骨粗鬆症になりやすくなると思います。また、肺がんや咽頭がんのようながんや、慢性の呼吸器疾患などの病気にかかりやすくなる可能性もあります。痩せている人には、痩せている人なりに罹りやすくなる病気があるのです。これまでの調査データからは、中肉中背が一番長生きです。筋肉をきちんとつけて、ある程度の体重を維持するのがアンチエイジング的には望ましいと考えられます」

オリーブオイルで脂質補給
理想の体型はBMI22~23!

「また、私の体脂肪率は15ぐらいですが、中高年で体脂肪率が低すぎるのも、身体にはあまりよくない可能性があります。コレステロールが低すぎると、肉体がパサパサになって血管が切れやすくなることも。ですから、ある程度の油分も必要です。オリーブオイルの摂取がお勧めですね」

――中肉中背は、BMIでいうと、どのくらいでしょうか。

川田先生:
「BMI(BMI=体重(kg)÷身長(m))でいうと、死亡率が低いのは男女共22~23くらいが一番良いようです。痩せている人は健康的だというイメージもありますが、アンチエイジング的には必ずしもそうではないようです。ただ、BMIだけでは判断できない面ももちろんあります」

~PART.9につづく~

 

<プロフィール>

川田浩志先生
東海大学医学部血液内科准教授。医学博士。著書に『見た目が若いと長生きする』(筑摩書房)他
ブログ:http://ameblo.jp/antiagingworld/

Photo: Miho Urushido