手術後も苦難の連続
手術を受ける前に身内の人と一緒に手術の説明を医師から受けます。その時に【腸閉塞】になる可能性についても話がありました。手術をすると腸と腹壁、腸同士の癒着が起こり、人によっては固形物が一切採れなくなる場合もあると言います。
手術後ずっと感じていた左下腹部の違和感、痛みは腸の癒着が原因でした。
入院中、私よりも症状が重く一切の固形物が取れなくなり点滴などで栄養を補給している患者さんがいました。
病院によっては癒着している部分を切断し結合させる治療をしているところもあるそうですが、私がいた病院では行っておらず、点滴のようなものをつけて一生を過ごさなければなりません。
一度でも腹式手術をすると腸が癒着しやすくなると言いますが、私の場合は過去2回腹式手術をしていますが、どちらも腸の癒着は全くありませんでした。が、今回は癒着を起しました。これはかなりのストレスが掛っていたことを証明しているようですね。
幸いなことに癒着といっても食べ物が通ってくれている腸閉塞ですが、食物制限が出ました。わかめ、こんにゃくは絶対に食べては駄目!!と言われ、特にわかめは全く消化できないようです。
ではどのように治療をしていくのでしょうか?
20歳の頃からの主治医である消化器科の先生は漢方を使った治療を行っています。腸をはじめとするおなかを温める事によって腸の動きを活性化させる為に「ツムラ 大建中湯」の服用を始めました。
その他、胃の働きを促し、胃炎等の為の薬も服用しました。
そしてお腹を切った人のお腹の中はとても冷えやすいので、今まで以上に冷え対策に力を入れています。
ある人が手術前に言った「ちゃちゃっと切ってしまえば、楽になるよ。」なんてことはほど遠い体験が続きます。
子宮が無くなった事で更年期障害の症状が出てきて、ホットフラッシュや情緒不安定、子宮が無くなった事へのショックもあり、精神安定剤も必要になりました。
婦人科の手術の場合、心のケアもとても重要になってきます。
ありがたい事に主治医の先生は常に心の動きを大事にしてくれて、身体と心はコインの裏表だ。と言い、常に私の心の様子を重視し辛抱強く回復をサポートしてくれました。
医師を選ぶコツは心の部分にもしっかりと向き合ってくれる人だと思います。
私のように癌でもない比較的簡単な手術だと言われていても、今までに書いてきたようなたくさんの出来事が起こります。たくさんのリスクを背負っているということを、何度も声を大にして伝えたいですね。
次回からは手術後の心のケアについて書いていきますね。
【コラム】
今年は午年なので、自宅サロンには額に入ったユニコーンの絵を飾っています。
最初はユニコーンだけを飾ってみましたが、何か物足りなく感じました。
そこで以前頂いたデメルのお菓子の包装紙がとてもかわいらしくて何かに使えないかしら?と思って取っておきました。その包装紙を空きスペースに敷いてみました。
真っ白いユニコーンが引き立てられたと思いませんか?上手にリユース出来ました。