「地球の果てに広がる森、小宇宙としての南極湖沼」~地球の神秘に触れる講座~

南極の自然と生き物、湖底に広がる森の不思議な世界へようこそ

日本は、一年で一番寒い季節を迎えています。毎朝、布団から出るのが本当につらいですよね。テレビをつければ、「今年一番の寒さです」や、「東日本や西日本でも雪が舞います」といったコメントの後に、必ず「暖かくしてお出かけください」と続きますよね。

だから、今日も暖かくして出かけてきたはずなのに、思わず口を突いて出る言葉は「寒い!」。日本でこんなに寒いのならば、北極や南極はどれほど寒いのだろう。そういうことを考えてしまいますよね。

ところが、氷に閉ざされたイメージの強い南極大陸にあって、氷に覆われていない岩肌が剥き出しの場所があるそうです。真冬でも凍らない湖があったり――。なんとも神秘的な話ですよね!

そんな南極の神秘的かつ不思議な世界を、日本南極地域観測隊に3度も参加した研究者の田邊優貴子さんが語ってくれます!

「地球の果てに広がる森、小宇宙としての南極湖沼」
日時:2014年1月23日(木) 19:00~21:00
定員:80名 ※定員になり次第締切
会場:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー7F
参加費:無料

【講座概要】
私たちが暮らす日本からはるか遠く離れた南極大陸。そこは雪と氷に閉ざされた極寒の世界? 実は南極大陸の縁辺部には氷に覆われていない岩肌が剥き出しの場所があり、そこには真冬になっても凍らない、一年中、水をたたえた湖が数多く存在します。湖の中に潜ってみると、湖底一面がまるで草原か森林のように緑で覆われた世界。人類が唯一、棲みつくことができなかった大陸・南極は一体どのような世界なのか。いま、極地ではどんなことが起きているのか。そして田邊さんはなぜそのような場所で研究をしているのか。地球がそのまま見える場所・南極の自然と生き物、湖底に広がる森の不思議な世界を、日本南極地域観測隊に3度参加した気鋭の研究者・田邊優貴子さんにご紹介いただきます!

【講師紹介】
田邊 優貴子(たなべ ゆきこ)
早稲田大学高等研究所助教
1978年青森市生まれ。植物生理生態学者。博士(理学)。
2006年、京都大学大学院博士課程退学後、2008年、総合研究大学院大学博士課程修了。国立極地研究所・研究員、東京大学・日本学術振興会特別研究員を経て、現職。小学生の頃、テレビで偶然目にした極北の地に憧れを抱く。大学4年の時、真冬のアラスカ・ブルックス山脈麓のエスキモーの村で過ごし、その思いは揺るがぬものとなる。バックパッカーとして世界を旅したが、人間が暮らしている場所と同じ地球上とは思えない圧倒的な自然と、そこに暮らす生き物の姿に魅せられ、極地をフィールドにした研究者となる。研究のかたわら、地球やそこに息づく生命の素晴らしさを伝えるべく講演や執筆活動を行っている。第49次(2007-2008)第51次(2009-2010)、第53次(2011-2012)の3度の日本南極地域観測隊に参加。その他、北極・スヴァールバル諸島、ウガンダ・ルウェンゾリ山地など、極地を舞台にした野外調査歴を持つ。ナショナルジオグラフィックWeb版にて「南極なう!」連載。著書に「すてきな地球の果て」(ポプラ社)がある。

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