TRINITY本誌連動『魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!』第21回 PART.1

TRINITY本誌で大人気連載中の越智啓子先生の「魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!」。
これまで40回以上連載し、越智先生からポジティブなエネルギーをいただいている読者の方がたくさんいらっしゃいます。本誌で読み逃した方にもぜひ読んで頂きたいと考え、これまでの連連載をTrinity WEBで改めてご紹介することに決定しました。

今回のテーマは「顔の不思議について」。
「顔」は自分の個性や感情、人種、人生経験、さらには過去生での経験など、あらゆる「自分」を表現しています。見慣れていると思っている自分の顔も、改めて観察してみましょう。素敵な気づきがあるかも知れません!

自分の顔は一生見られない

小題を見てびっくりされたと思います。実は、自分の本当の顔は人生の最初から最後まで直接見ることができないのです。せいぜい、鼻の頭くらいでしょうか? 特に、私のように団子鼻だと、かすかにしか見られません。

毎朝、顔を洗うとき、歯を磨くとき、お化粧をするときに、鏡で自分の顔を見ていますが、鏡に映した虚像であって、本当の自分の顔ではないのです。しかも、一日のうちで、鏡で自分の顔を見る時間もわずかです。どんなに洗面やお化粧に時間をかける人でも、朝と夜合わせて、三時間以上はかけないと思います。それ以外はまわりの人々の顔を見て過ごしています。

お互いの顔は見ているのに、不思議だと思いませんか?
だからこそ、アメリカの大統領だったリンカーンが言ったように、自分の顔にはいろんな意味で責任があるのです。彼はとくに「40歳過ぎたら自分の顔に責任がある」と年齢の条件までつけています。

40歳過ぎると、社会で仕事にも慣れて、家庭でも子育てが落ち着いてくる頃です。その頃になって、自分の顔に責任が出てくるのです。

なぜでしょうか?
40代くらいから、その人生の精神性がほぼ確立されてくるからだと思います。
もちろん、その後もどんどん成長するのですが、自分らしさが創られて落ち着いてくる時期なのです。
自分は自分の顔を直に見ないからとあまり気にしないで生活していますが、感情が顔に直接表情として出るので、顔は大切な自分の看板、窓口なのです。
怒っているときに、泣いているときに、自分の顔を鏡で見る人はいません。感情表現の真っ最中ですから、鏡をみる余裕はないのです。鏡で自分の顔を見るときは、涙を流した後の化粧直しのときか、食事が終わって歯磨きをして口紅を塗り直すときです。
気持ちはゆったりと落ち着いています。
感情が安定して、リラックスしたときに、私たちは、自分の顔を鏡で見ているのです。

~続く~

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越智啓子先生
精神科医。東京女子医大卒。東京大学病院で研修後、ロンドン大学付属モズレー病院に留学。帰国後、東京都児童相談センターなどに勤務。1995年「啓子メンタルクリニック」を開業。クリニックでは、過去世療法、アロマテラピー、クリスタルヒーリングなど自身の経験を活かした新しい療法を取り入れている。