『別離』のA・ファルハディ監督最新作
フランス、アメリカで前作を上回る大ヒットを記録!
世界が息を呑む極上のサスペンスドラマの誕生。
心の底に沈んだ記憶と秘めた思いが蘇るとき、謎は、さらなる謎を呼ぶ。
前作『別離』で第84回アカデミー賞外国語映画賞、ベルリン国際映画祭金熊賞をはじめ、世界の映画祭で90冠以上を受賞したアスガー・ファルハディ監督。緻密な脚本と人間の複雑な深層心理を掘り下げて描く人間ドラマには、ウディ・アレン、スティーヴン・スピルバーグ、ブラッド・ピットから賞賛が送られ、アンジェリーナ・ジョリー、メリル・ストリープからも作品の出演リクエストを受ける、現在最も注目を集める映画監督である。
イランを舞台に現代社会の縮図を描いてきた彼が、はじめて外国にカメラを据えて挑んだ意欲作が、『ある過去の行方』だ。
別れゆく男女にもたらされた、衝撃の告白
フランス・パリ郊外。かつてこの町に暮らした男・アフマドが、協議離婚のため4年ぶりに自宅へ戻る。妻・マリー=アンヌにはすでに新しい恋人があり、娘たちと新しい暮らしを始めていた。しかし、娘のひとりがアフマドに告げたある衝撃的な告白から、妻と恋人、その家族が背負う過去と、明かされなかった真実が次々と浮かび上がる……。
憎しみの裏に愛があり、拒絶の陰に思慕が滲む。それぞれにやり場のない感情を抱えた人々の心の奥をカメラは丹念に映し出す。
娘からの衝撃の告白
シングルマザーのマリー=アンヌ(ベレニス・ベジョ)は元夫と別れて4年。
正式な離婚手続きをしていないため、イランにいる元夫アーマド(アリ・モッサファ)をパリに呼んだ。アーマドがかつて妻と娘たちと過ごした家を訪れるとそこでは子持ちの男サミール(タハール・ラヒム)親子とマリーたち母娘の新生活がはじまっていた。
しかし再婚する予定のマリーとその家族に流れる不穏な空気。長女リュシー(ポリーヌ・ビュルレ)は母親との溝が深く、娘の本音を聞き出してほしいと頼まれるアーマドはリュシーから衝撃の告白を受ける。そして明らかになる数々の真実。マリーとサミールはそれぞれの過去にひきずられながら、自ら運命を変えて行く。
『ある過去の行方』
2014年4月19日(土)より Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国順次公開
www.thepast-movie.jp
© Memento Films Production – France 3 Cinéma – Bim Distribuzione – Alvy Distribution – CN3 Productions 2013
監督・脚本:アスガー・ファルハディ『別離』
出演:ベレニス・ベジョ『アーティスト』
タハール・ラヒム『預言者』
アリ・モッサファ
配給:ドマ、スターサンズ