アンガーマネジメント Vol.13「2014年変化を起こしたい貴女へ」

私たちが変化を起こせないワケとは?

2014年は、今までできなかった大きな決断をしてみませんか?
転職、引っ越し、結婚、離婚、その他にも個人の事情に応じて「やってみたいけど、なかなか行動に移せないもの」が誰にも1つや2つあるものです。
もし心の中で「一歩踏み出したい」という思いがあるなら、その踏み出し方をお伝えします。

私たちがなぜなかなか変化を起こせないかというと、それは、「現状維持バイアス(Status Quo Bias)」が大きく影響しています。
これは、「今自分が持っているものの価値を実際より高く見積もり(授かり効果)、変化を起こす事によって失う損失を実際より大きく見積もる(損失回避の心理)」という認知のバイアス(偏り)です。
一説によると、「変化を起こして現在の7倍の対価を得られないと、変化を起こせない」とも言われています。

私たちが普段選択するあらゆることが、この認知に大きく影響されています
例えば、ニュージャージー州とペンシンルベニア州で「車の保険は高いものと安いものどちらを選ぶか」を調査したところ、収入に関係なく両州で全く逆の結果が出たそうです。
要因は「今加入している保険がどのタイプのものか」というもので、私たちはデフォルトになっている現状をベースに色々な物をよかれと思って選んでしまいます。

変化を起こす上で、この認知機能は厄介です。
どうやって取り外すか?
答えは意外なほど簡単です。
それは、実際に「変化を起こしてみる」こと。

それができないから困っているんじゃないか!という方。
酷な言い方ですが、「変化への耐性」を上げるには、実際に変化を起こしていくしか方法がありません。

そして、変化を起こした後、自分が心配していた恐怖が現実のものとなったか確認してみて下さい。
おそらく、9割方取り越し苦労で終わっていたのではないでしょうか?
このプロセスを繰り返し踏むのです。プライベートで決断し、前に進む事を実践していくと、ビジネスの面でも変化を選び取る強さが生まれます。

私自身も、この2年程は選択と変化の連続でした。
宮城から神奈川に引っ越し、また更にマンションを購入して隣の市へ引っ越し、1月からは1つ仕事を辞めて完全なフリーランスとなりました。

選択の過程ではもちろん不安や恐怖がつきまといますが、それは「不安ログ」で解決します。(参照:アンガーマネジメントVol.11~不安のコントロール方法~)。
変化を起こした方がよりよい未来が待っていると経験値から知っているので、最近は変化を起こすのはさほど恐くなくなりました。

最初から大きな変化でなくても構いません。
通おうと思っていたスポーツジムに入会する、普段は言えなかった言葉を大切な人に伝えてみるetc. 自分で起こせる変化は世界に満ちあふれています。

安心して下さい。
「変化への恐怖」は最初の一歩さえ踏み出せれば霧散します。
一歩を踏み出す前が、一番恐いんです。動き出せば、恐怖は消えます。

「変わる事で生まれる『不安』と、変わらないことでつきまとう『不満』」あなたはどちらを選択しますか?

[参考]
What an Old Outdated Piece of Legislation Can Teach You About The Psychology of Buying
岸部一郎『嫌われる勇気』(2013年、ダイヤモンド社)

 

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