不思議なパワーが宿るとされる古代文字の魅力~現代に生きる古代文字を学ぶ講座~

漢字は世界屈指の古代文字

3000年の時空をこえて、いまも中国や日本など東アジアの広い範囲で日常的に使われている漢字。

昨年、5000年以上前のものとされる象形文字が、中国で発見されたというニュースが流れましたが、私たちが中国最古の文字として歴史で習ったのは「甲骨文字」でした。

甲骨文字は、ご存じのとおり、古代中国の「殷」で占いに用いられていた文字としてよく知られています。

殷の時代には、どのようなことも占いによって決められていました。たとえば、作物の収穫のタイミングや出陣のタイミングも、神様にその神意を問いながら進められていたと言います。亀の腹甲や牛の肩骨に占う事柄を文字で彫り、焼いてできた亀裂の入り方などによって吉凶を見ていたため、「甲骨文字」と呼ばれています。

漢字は世界屈指の古代文字です。そのルーツには甲骨文字などの象形文字があり、このように神様とつながる大切な道具として用いられていました。

いまでも、古代文字には不思議なパワーが宿っていると言われています。そうした歴史をたどりながら、現代を生きる私たちの生活に欠かせない漢字の過去の歩みと現状、未来について考えるのが「漢字を楽しむ―現代に生きる古代文字」講座です。

漢字がいつごろ中国で生まれ、どのように使われてきたのか、いつごろ日本に伝来したのか、その後日本人はどのように学び、使い、改良を加えてきたのか。日本語と漢字の望ましい関係や漢字の成り立ちなどについての考察も深められそうですね。

 

講座「漢字を楽しむ―現代に生きる古代文字」【全4回】
講師:阿辻 哲次(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
日程:2014年2月3日、10日、17日、24日<毎週月曜日>
時間:18:30~20:30(質疑応答あり)
会場:日本経済新聞社 東京本社2階「SPACE NIO」会議室
定員:60名(定員に達し次第、申込締切)
受講料:21,000円(税込)

<講座内容>
世界で最も長い歴史を持ち、現代に生きる漢字。漢字はどのように生まれ、どう発展してきたのか。そして、漢字の未来とは―。3000年の時空をこえて東アジアの人々の生活を潤し、文化を高めてきた漢字の生い立ちから未来まで、その魅力を再発見します。
第1回)漢字はこうして生まれた
第2回)漢字と日本語
第3回)漢字の成り立ちを考える
第4回)漢字の今と未来

詳細はこちら
http://academia.nikkei.co.jp/course/140203.html