ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.21~入院費用はいくらだったか?

ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.21~入院費用はいくらだったか?

14年ぶりの入院と手術

いよいよ寒くなってきましたね〜。寒い時期は免疫力も下がって風邪をひきやすくなるのでお気をつけいただきたいのですが、そんななかぼくは10月末に1週間入院をしていました。腰椎椎間板ヘルニアの手術です。
19のころにヘルニアを発症して、それが14年ぶりに再発したみたいでして。

友達に手術や入院の話をすると、入院をしたことがない人が案外多くて驚きました。
ぼくは小さい頃から虚弱だったので、入院も何度かしましたし、病院通いは常でしたね。
自衛隊にいた頃は自衛隊の病院に通っていたので、医療費はなんと全額無料だったのです。
無料というより国民の皆様の税金で助けていただいたわけですが……。
今回の除隊後初めての入院なので、どのくらいお金がかかるのかドキドキしてました。

入院にかかった費用は?

今回は6泊7日の入院で、保険の点数が57,574点でした(大まかな入院中の治療詳細は、手術、X線造影検査、リハビリ、などです)。合計額はこれに10を掛けた数値なので、かかった費用は575,740円。ただ健康保険に加入しているので、自己負担は3割負担。なので172,722円になります。
ところがところが、ぼくも入院するまで知らなかったのですが、例えばぼくの月収が250,000円だったら、17万円もかかったら残り8万円くらいで生活していかないといけないですよね。これはかなり大きな負担になって生活が大変……。
そこで「高額療養費」という制度があります。これは同一月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合に一定の金額を超えた分があとで払い戻される制度。まあ要は、医療費を安くしてくれるってことです
それで結局は自己負担額は87,087円に収まりました。さらに半分くらいの料金で済みましたね(入院の前にレントゲンやMRIなどで検査しているので、入院前の治療費も含めると実際はもう少し上乗せです)。

入院して思ったこと <その1>

入院して思ったのは、日本の国民皆保険の制度は本当にありがたいなあと実感したことです。アメリカではそうはいきませんからね。アメリカは国民皆保険ではないので、民間の医療保険に入るしかありませんがこれがまたとても高い。
もし今回保険に加入していなかったら575,740円全額自己負担ですから、貯金のないぼくは首を吊るしかないですね。とは言い過ぎですが、家計への負担はとてつもなく大きくなるのは目に見えています。

日本は本当にいい国だと思います。こうやって守られているわけですから。でも逆を言うと、これが国の財政を圧迫しているわけでもあります。
基本的には医療保険は3割負担ですが、これはどの病気に対しても一律。とくに問題は生活習慣病。高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などを原因とする病気が今は圧倒的に多い。でもこれらは自己責任で予防できるものがほとんど。日本は医療費がこれらの生活習慣病に対しても3割負担であるがゆえに、国民の予防医療や健康への意識がまだまだ低いというのも否めません。ぼくはこの自己負担割合については見直しが必要だと思っています。
「糖尿病や高血圧になったら医療費は全額自己負担です」ってなったら、食事の仕方も、お酒の飲み方も、運動にしてもイヤでも変えざるを得ませんからね。必然的に健康への意識は高まります。

入院して思ったこと <その2>

入院して思ったことがもう1つあるのです。
今回入院した病院の病棟は、整形外科の患者さんだけがいるところではなく、内科など別の科の患者さんも一緒の病棟で、しかも患者さんの8割以上が高齢者でほぼ寝たきりの方たちでした。鼻にチューブを通している方も多く、丸一日ベッドの上にいて、看護師や介護士の介護が必要な方がほとんどでした。廊下を通るたびにその方たちのお部屋が目に入ってしまうのですが、ぼくは素直な気持ちを申し上げて「自分はこうはなりなくない」と思いました。

日本は今高齢化が進んでいるのはみなさんよくご存知だと思います。日本人の平均寿命は男性で79歳、女性で86歳。だがこの平均寿命が問題ではないのです。7回目のコラムにも書きましたが、大事なのは健康寿命です。平均の健康寿命は男性で70歳、女性で73歳となっており、平均寿命まで約10年近くは介護を必要とする期間になっているのです。当然この中には寝たきりの期間も含まれています。
介護は家族としても国としても多額な出費を強いられます。ただでさえ高齢化が進んで高齢者のパイが膨らんでいるというのに、さらに健康寿命と平均寿命の差が広がれば、ますます国の社会保障費で財政を圧迫していきます。これは次世代に負担を積み上げていく結果となります。

後世にツケを回さないためにも、我々はもっと健康への意識を高め、病気にならない身体づくり、介護を必要としない生き方を目指すことが必要であり、そのためにはウェルネスという生き方を広げていくことがぼくの役目だと改めて感じたのです。

とまあ、かっこよく締めくくったわけですけど、本音を言うと、ぼく自身は介護は受けたくないのです。ぼく自身のプライドというか、尊厳というか、やっぱり死ぬ直前まで好き勝手遊んでピンピン生きてて、家族もびっくりするくらい、いつの間にかポックリ死にたいと願っているのです。
みなさんはどうですかね〜???