スピリチュアル的成長は日常のなかにこそある!『スピリチュアルかあさんの今よりもラクに生きる魔法』。

スピリチュアルかあさんとのユニークな日常

スピリチュアル分野の通訳の第一人者である大野百合子さん。
ゲリーボーネルジャパン ミスティカルノウイングスクール日本代表講師としても活躍をされています。また、自らもセラピストとして活躍し、「日本の神様カード」や著書も大人気! 今スピリチュアル業界でもっとも活躍をされている一人です。

その大野百合子さんをテーマに、娘さんの大野舞さんが書き下ろしたコミックエッセイ『スピリチュアルかあさん 見えない何かと仲良しな日々♪』。

スピリチュアルの能力を持つ「スピリチュアルかあさん」こと大野百合子さん。
大野舞さん曰く「人には見えないものが見えたり、幽体離脱ができたりする母との日々は本当に刺激的。昼下がりのおしゃれなカフェで突然チャネリング(霊や宇宙人など通常はコミュニケーションできない存在と交信すること)を始めたり、朝起きるなり『昨夜は月まで幽体離脱をしてきたわ』と言ったり、物がなくなると『ざしきわらし』のせいにしたり、周りの人は振り回されてもう大変!」

スピリチュアルの能力は凄いけれど、でも娘の立場から見ると、実は家事が苦手、ドジでおっちょこちょいな面もある、ちょっとかわいいおかあさんだそう。

そんな百合子さんと舞さんの日常を描いた本書は、面白く読めて、実はスピリチュアルを網羅する「スピリチュアル虎の巻」!

スピリチュアル初心者を自認する舞さんですが、おかあさんと日々繰り広げられる会話や出来事は実はとってもスピリチュアル。日常の一つひとつに、スピリチュアル的学びの機会が溢れていると実感するのです。
例えば、舞さんが疑問に思った「ソウルメイトとツインソウルの違いって?」。
多くの方は、「ソウルメイト」を「運命の人」と認識しがちですが、実はソウルメイトは恋愛に限っていうのではなく、ある意味運命共同体のようなもの。親や兄弟、そして親友……転生を何度も繰り返しながらも、共に同じ時代を生きている人。決して恋愛に関してのみの関係ではないそうです。
そして「ツインソウル」は「魂の片割れ」。私たちの魂は、地球に向かう際に、二つの魂がペアを組むそうですが、その片割れが自分にとってのソウルメイト。
ふたつとも、自分にとってかなり重要なぞんざいではありながらも、でも決して確実に出会えるものではない。違う国、違う環境に生まれて、生涯出会えないこともあるそうです。
百合子さんの結論は、「“運命の人”探しなんかしないで、目の前にいる人、今自分と関係を続けてくれている人を大事にしなさい」ということ。
たしかに、どこかにいるかも知れない「運命の人」と探して、目の前の人を軽視するのはちょっと違う、と気づく舞さん。

そして、誰もが経験する「喪失」についても、百合子さんは教えてくれます。
長年一緒に過ごしてきた愛猫を亡くし、舞さんは深く落ち込みます。
私たちは生きている限り、大切な人を失ったり、事故や病気で将来の夢を失ったりと、大きな喪失感に襲われることが必ずあります。
その時に、私たちはどうすればいいのか、どう立ち直ればいいのか……。
百合子さんはこうアドバイスをくれます。
「“喪失”はあなたに失った人(もの)がどれだけ大切だったか
その存在にどれほどのギフトをあなたがもらってきたのか
それを教えてくれる先生なの。
もらったギフトは今もあなたの中にあって
決して失われず
あなたの魂をもっと輝かせてくれるから
だからいつでも
ありがとうの気持ちでね」。

百合子さんと舞さんのユニークな日常を通して見えてくる「スピリチュアルの本質」……。
この本を読んでいると、「スピリチュアルとは決して特別なことではない」と実感します。私たちの日常に常にあって、そして学びのチャンスはいつでもどこにでもあると気付くのです。

 

『スピリチュアルかあさんの今よりもラクに生きる魔法』。
著者:大野舞
出版:メディアファクトリー
価格:998円(税込)

■内容
人には見えないものが見えたり、チャネリングや幽体離脱をするうちの母。何かと家族を振り回しがちだけど、くれるアドバイスは宇宙レベル! 恋愛、人間関係、仕事…その他いろいろ、人生の悩みや葛藤、困難を解決するヒントであふれています!!

■著者
大野舞
『スピリチュアルかあさん 見えない何かと仲良しな日々♪』著者。コミックエッセイは本企画で2冊めであるが、イラストレーターとしてはよしもとばななさんの挿画をはじめ、多ジャンルで活躍。今年の5月に結婚。母・百合子はその筋では有名で、ワークショップやセラピー、執筆活動に忙しい日々を過ごしている。