海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」天使と出会う編PART.4

自由な創作表現への恐れを解除

オラクルカード。それは自分にとって必要なメッセージが必ず出てくるものだそうです。
「これならカードをパッと一枚引いて、そこに書いてある単語から天使のイメージを広げた方が早いかも?」

本来のイラストの定義と合っていたせいか、実際にそうやった方がアイデアはスムーズに出てきました。しかしイメージは単語に留まらず、もっと大きな情報を私へ届けます。結局このときに押し寄せてきた大量の情報を短い文章へまとめていたことが、今日の占星術に役立っているのだと思っています。

抽象画から翼をつけた人物画へ。カードとの相性のよさも手伝ってか、習作から「作品」へと仕上がっていきます。気が付けばかなりの枚数の「天使」を描いていました。

「これはもう… 個展をやるしかないっ!」

2009年、私は人生初の個展を開催しました。自由な創作表現を恐れていた私にとって、これは大きな前進です。作品にはそれぞれの天使からアナタへ…ということで、短い文章『メッセージ』をつけました。おかげさまでこのメッセージもとても好評で、私は「伝える」「表現する」ということに小さな自信を得ることができたのです。
個展を通して、私はひとつの壁を乗り越えた安堵感に包まれていました…が、それも束の間。ここから思わぬ事態が待ちうけていようとは…

「海猫屋さんってスピリチュアルのこと全然わかってないよね、このままだと破滅するよ。」

そう言ったのは古い知人でした。
「私ね、海外で資格をとった有名なチャネリングの先生を知ってるの。その人のセッションを一度受けた方がいいよ。スピリチュアルをわかってない人が天使を描いたり、天使のメッセージなんてやっちゃダメだよ。」

とてつもない衝撃!!え?描いちゃダメなの?そんな決まりがあったの???
しかし友人の言うとおり、当時の私はスピリチュアルへの理解などまったくありませんでした。そもそも自分のやっていることがスピリチュアルだなんて想像もしていなかったのです。
今でこそ「宇宙人」を公言している私ですが、この頃はまだ自分に起きた現象について、誰にも語ったことはありませんでした。それはなぜか? こういうことは「誰にでも出来る当たり前のこと」そう信じていたからです。

単に私が未熟で気づくのが遅かっただけなのだ…本気でそう考えていました。
なので「わかっていない」といった言葉が「だからアナタは未熟なんだ!」という叱責としてグサリと突き刺さったのです。

「スピリチュアルを理解しなければ…」

私はここから生まれてはじめて様々なセッションなるものを受けます。
そして友人に誘われるまま、その有名な先生のセッションを受けるために、わざわざ遠方まで出向いていきました。

しかしこれらの体験は、今思い出しても… … …
いや、これもまた通過儀礼というやつだったのでしょう。
宇宙はときに一直線ではなく、遠回りさせることで気づきを与えてくれるもののようです。