しあわせブータン便り第40稿「や」~「矢」

ブータンでもスポーツが大人気!

ブータン人の間でも近年現代的なスポーツがさかんになっています。
たとえば数年前には首都に大きな事務や室内プール施設ができました。私も滞在中、エクササイズのプログラムに友達参加したりしました。プログラムによりますが1回数百円です。ブータンではもちろん高額です。

また男性の間ではサイクリングなども流行っていて、午前中に山道をサイクリングしている人がいたら、みんな「あの人は高額取得者だ~」なんて言います。「午前中に、サイクリングができる=自由に仕事ができ、高価な乗り物に乗れる、スポーツする余裕がある」ということでしょうか。

またバスケットボールはものすごく人気があります。
ビリヤード場、ボーリング場、ゴルフ場……さまざまなスポーツ施設があります。観光客にとっては、高地のブータンでスポーツするのはとてもハードだと思います。
実際私も生徒とバトミントンをして、しばらくするとふらふらになりました。高山病です!

ブータンの国技は「アーチェリー(弓矢:ダツェ)」です。男性がするスポーツですが、日曜日にはいろいろなところで各自がつくったグループでアーチェリーの腕を競う大会が行われ、優勝者はよく新聞に載ったりしています。

ブータンのアーチェリーは以前もお伝えしたように130メートルも離れている場所から矢を射るので、観戦している方は、首がいたくなったり、矢がどこに放たれたか見えなかったりします。年に何回か、矢が観戦者やチームの誰かに当たる事故も起きています。
しかもブータンの大自然のなかで行われるので、山のこちらの腹からこちらの腹へ矢を射たり、傾斜地であったり、道路をはさんだり……なんてこともあります。

とにかく男性はこのダツェが大好き!ただ日本の弓矢(弓道)と異なるのは親指以外で弦を引くこと。腕力がかなりいります。また試合中は仲間を鼓舞するために踊ったりするので、それを眺めていると、穏やかだな~とつくづく思います。
もちろん民族衣装の「ゴ」を着て試合を行います。そういったところもなんだか素敵ですね。