自然な妊娠をする為に~無理なく生活リズムに取り入れる~

妊活の前に必要なこと

カリフォルニアに引っ越して来てから生理不順になり、生活環境が変わったからだろうと思いつつも、念のため婦人科へ。問題はなかったものの、ドクターからは「子供が欲しいと思ってる?もしそうなら、あなたの場合、年齢を考えれば、半年妊娠しなければ、また病院に来て検査を受けてね」。私はそう言われて当然の高齢出産枠の年齢。ドクターの言葉に、自分でもわかっていたものの、現実を突きつけられた瞬間でした。

”もう少し若い時に妊娠を意識していれば”と思っても、すでに時遅し。”もう少し若い頃”っていう時期は仕事が楽しくて仕方がなかったので、さほど焦りも感じていなかったのです。

それでも、20代前半の頃にあまりの仕事の忙しさに生理不順になり、それからずっと定期検診を続け、20代後半からアロマセラピーを学びだし、精油の事だけでなく、身体、心、スピリット、そして自然や取り巻く環境、食のあり方にも興味を持つ様になりました。

その後、アロマセラピーの学校で教える立場になり、ナチュラルケアについて耳にする事、記事を読む事も増えていました。そして布ナプキンの使用も開始。なんとなく乳製品、肉を口にしない食生活を2年程送っていたその頃、書店でたまたま手に取ったマクロビオティックの本を読み、まさに、そのマクロビオティックな食生活に近い食事をしていたんだ、と気づきました。アロマセラピーから始まり、何となく変えていった生活が、婦人科系の不定愁訴、身体の不調が軽減されている事に気づきました。いつか子供が欲しいのなら、こういう生活って大事なのでは?と感じ、そこから”自分がストレスに感じない程度に自然なものを取り入れてみる”ことを意識し始めました。

今、日本では妊活という言葉がありますが、まず、その妊活の為には、自分の身体を知っておく必要があります。私は、かなり頻繁に検診は受けていたので、婦人科系のどこに問題があるのか自分で良くわかっていました。そして、それの対処法をアロマセラピーや食生活を見直すことで悪化しないように気を付けていました。

自然な妊娠を望む前に、自分の身体と向き合う事が大切です。そして、ドクターから現実を突きつけられれば、西洋医学をどう上手く使うか。ただ、ドクターの言われたままの薬の処方に頼るのではなく、自分の身体のケアは自分でしか出来ません。

検診では細かい数値まで検査されますが、ただ、データ化されたそれだけが全てではありません。

実際に、不妊治療をしていて子供が授からず、治療を止めたら妊娠した、という事だってある訳ですから。(子供が授かるというのは、何も目に見える肉体的問題の解決だけではなく、もしかしたら、心や魂の変化が妊娠するという事に一番寄与している場合だってあるのです)

そして、妊娠する為だけはなく、女性としての自分の身体を労る為にも、身体を芯の部分を強くする為にも身体が心地よいと感じるナチュラルケアを取り入れてみて下さい。アロマセラピー、ヨガ、エクササイズ、鍼灸、漢方、ハーブ、各種マッサージ、ヒーリング、アーユルヴェーダ、食事の見直し、身体を温める、田舎や自然の多い場所に出掛けてみる、生活リズムの見直し、プロの指導を仰いでのデトックスプランを取り入れてみる等、色々あります。

今はインターネットで調べればいくらでも情報は出て来ますし、各種療法のプロのカウンセリングを受けることだってより、自分に合うものを見つけ出す事も出来ます。

生活の中に、まずほんの少し取り入れてみて下さい。そして慣れてくれば、その頻度を上げる、もしくは他の事も取り入れてみる。身体が心地いいと感じる事は、気持ちが前向きになるだけでなく、ホルモンの調子も整えて、身体に溜まっているものを排出し、身体をクリーンにしてくれ、色んな意味での基礎体力を向上させます。

そして、私も体験して感じたのは、こういった自然療法なものというのは、ゆっくりと変化が現れるということ。すぐに体調の変化を感じる方もあるかもしれませんが、病院で処方される薬とは違いますので、ある程度の期間は要すると考え、妊活に取り入れて下さい。

ヒッピー発祥の地とも言われるサンフランシスコがあり、現在の北米でも最もヒッピーの多いカリフォルニアだからでしょうか?
それとも、リベラル、オーガニック、エコ、ロハスなイメージを持つカリフォルニアだからでしょうか?
私の住むカリフォルニアのベイエリアでも、自然療法を取り入れているアメリカ人女性は増えています。